変化する営み
変わる準備ができてる?
コクヨ株式会社が賃貸住宅を経営するという記事。コクヨって聞くと、キャンパスノートね!と反応する人が多い。会社員なら、椅子や机や棚、なんならオフィスそのものをリノベするまでコクヨがやってるとご存知かもしれない。にしても、不動産やりますか?!と率直に読んだ感想を書く。
副業する人の住処
コクヨの集合住宅「THE CAMPUS FLATS Togoshi (ザ・キャンパス フラッツ トゴシ)」コンセプトは住みながら、いつかやってみたかったことを、試せるという複合施設とのこと。目立った項目は以下の2つ。
7つの仕事場(フリースペース)が存在
料理教室ができる “キッチンスタジオ”
レッスンにも使える “フィットネススタジオ”
スナックが開ける “バーカウンター”
手作り商品を販売する “ポップアップスペース”
発信が簡単にできる “配信スタジオ”参加も主催も出来るクラスやイベントの開催
フリースペースを活用して企画やイベントを行うことが出来る。さらには戸越銀座商店街の協力を得て集客も可能。
副業が重荷になる可能性
副業をやりたい人は多いと思う。私は副業ではないが、暇つぶしにnoteを書いて投稿している。しかし、一時期毎日投稿を頑張っていた頃に書いている内容が微妙でも投稿しなきゃという気持ちに追われて、のんびり始めたことが義務感になってしまった。自分に合ったルーティンがある。仮に副業が重荷になった時に、住む場所と副業の場所が近いとどうなるか。住む場所すら億劫になり、そこから逃げ出したくなる。ここに住むのは相当精神力が強くないと無理そうだ。
コクヨのビジョン be unique
こうした生活の変化を社会的実験することで会社はあらゆる可能性を模索することが出来る。コクヨ社長黒田英邦氏の記事はおススメしておきたい。
創業家が継ぐコクヨ株式会社は変化し続けている。ただでさえ創業家出身だと「上意下達」になる危険が常にあります。自分自身の経営者としてのポジションも客観的にしたいと考えています。と発言がある通り、創業家の権力の強さを自覚しつつ制御している。この謙虚さが本当に素晴らしい、5代も続くという事はそういう事なのかもしれない。
副業に対して消極的な会社が私が知る限り多い。特に20年ぐらい会社が存続していると、凝り固まったいつものやり方から少しも変化出来ない。それを踏まえると、失敗成功に関わらず真剣に副業を知ろうとしているコクヨの姿勢は感服する。だって、文房具”だけ”の会社だったじゃないか。