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コンビニがメディアになる

株式会社ファミリーマート細見研介氏

編集長インタビュー記事は現在躍進中のコンビニ業界永遠の2番手、ファミリーマートの細見研介氏。編集長の質問にも飾らない言葉で簡素で端的に応じている。貫禄もあるが柔軟性もある、更に常に俯瞰して喋っているような独特の自己語り。伊藤忠商事の経営能力の高さを知る記事だった。


米ウォルマートを参考にファミマが進化し続ける

ウォルマートを分析し尽して、同様な効果を生む施策を日本流にアレンジしてファミマに落とし込んでいる。ウォルマートは店舗内に広告配信事業を取り組み収益の柱に成長させた。現在、ファミマ店舗にはサイネージが設置されている。ほかのメディアの客層が固定化する中で、コンビニの客層は幅広い客層(無差別)に広告が流せる点が強みになる。

ファミペイユーザーの購買データの販売と活用

ファミペイを利用したユーザーの購買履歴をナショナルブランド(NB)に販売し、商品開発に役立ててもらっている。また、ファミペイに広告を流すことも可能であり、購入履歴をもとに効果的な広告を出すことが出来る。プライバシー保護のためインターネット広告でクッキー(ネットの閲覧履歴を記録する仕組み)が使えない時代を見越してのことらしい。

インフラとして「薬の受け渡しサービス」が開始

ウォルマートは自社ECサイトで購入したものを実店舗で即日受け取れるサービスを実施している。ファミマもコンビニ=物売りという役割から変わり、インフラとして認識されて受取り拠点になったり多様な協業が生まれる可能性があると語っている。

基本に戻ってやれ!

業績が悪化していた2年前に細見氏が社長に就任した時、伊藤忠の藤岡正広会長CEOから「基本に戻ってやれ」と言われたと書かれています。基本は以下の3つの事柄だとのこと。

  • おいしいものを作れ

  • 店をきれいにしろ

  • 利便性を磨け


伊藤忠の経営手腕の本質が読める記事だった。海外で成功している事例を分析し徹底的に考えてやり方を落とし込んでいる。素晴らしい。伊藤忠の丹羽宇一郎氏の考え方も私は非常に影響を受けている、「かけふ」が今も伊藤忠に浸透しているのは凄い。※稼ぐ削る防ぐの略
ここまでベタ褒めだが。敢えていう、ファミペイ普及の道筋が見えてこない。もはや、ファミマのヘビーユーザー向けのアプリでしかない。それでいいのかもしれないけど、微妙だー。ファミペイって名前も微妙だー。まるでファミマだけの決済機能のように聞こえるし。たぶん、どこかで刷新するだろうなー。長年使い勝手が悪かったファミポートも去年完全撤去されたし。

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忠犬管理職(ちーけんかんりしょく)
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