成長への執念
伊藤忠は最悪に備えて「経営の重心」を低くする
伊藤忠は言わずと知れた日本を代表する商社。そのトップである岡藤正広会長CEOの記事。大勢の幹部や従業員を指揮する立場の人は、言葉を短く端的にわかりやすく伝える。記事の中でも、深掘りしたいワードがたくさん出てた。
「縁の下の力持ちから脱却」をすべき
見出しはだいぶオブラートに包まれている。が日本企業はいまだに「技術は一流、商売は二流」であり、「ものづくり中心でやって来たマインド」を変えないといけない。と言った内容だった。中でも発見があったのが下記だ。日本ではGAFAMのような時代をけん引する企業が10年で出てこなかった。
S&P500の構成企業の時価総額の合計は10年で3倍になった。
TOPIXの構成企業の時価総額の合計は10年で2.8倍になった。
S&P500からGAFAMを除くと、時価総額の合計は10年で2.6倍になる。
海外は日本の精巧な部品や素材を集めてきて、デザインやブランドを用いて製品やサービスを開発・生み出し利益を得ている、と記事に書いてある。確かに日本はマーケティングが弱いと思う。昨今はマーケティングブームでくだらない座学をひけらかして儲けようとしている愚か者もいる。事態は深刻で、日本でマーケティングが機能すればもっと利益が出せるはずだ。
常に達成すべき目標を示す
目標値や目標、目的やビジョンを掲げて旗を振り大勢を動かす。トップの役割は先導役として常に先の未来を予測して手を打つこと。と同時に自分たちの立ち位置を把握して客観的に動けているか、などある。トップがどのように目標を設定すべきか、サラっと書いてあった。従業員に対し、常に達成すべき目標をしめし、あまりいらんことを考えずに済むようにしているわけです。かといって、先が長い目標では途中で嫌になってしまう。さじ加減が難しい。
企業と従業員が成長への執念のようなものを持たなければなりません。
成長への執念、凄くいい言葉。日本は失われた10年とか20年とか言われるが、成長への執念があったら何処かで盛り返すと思う。任天堂は決して停滞してた訳じゃないし、ソニーも様々な分野に拡大し続けている。結局、成長したいかどうか、その原動力が人間にも会社にも必要なんだろう。
経営者は言葉に込める意図が強い。一言で伝わる、だからこそ相手の一言を鋭く見つめる。会社員は経営層と会話する時に気を付けなければならない。その一言で、人生を棒にするかもしれない。こわー。
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