生命力の塊
何をしたいかわからない時期にコーチングをお願いしたのが、色々あって年明けになり
わたしの無駄に早い決断力を発揮したおかげで
したくない事を全てやめてみた
そうしたら、したい事がつぎつぎに勝手に転がってきてくれたのでしたい事の深堀ではなく、、
今日になったコーチングは
キャッチコピーや、コンセプトについての深堀りをした。
刺繍作家として活動していくにあたっての今後の
表面的なものではなく深いところがしりたくて
キーワードは
生命力
森
日常
特別
など。。
数時間経って
今は"生命力"という言葉が自分の中でキーワードになっている
生命力を感じるものが昔から好きだった
肌艶の良い若者
しわしわの手で出刃包丁を持ち魚を外でさばくおじいちゃんの姿
蔦が家の壁を侵食して飲み込もうとしているように見える増殖力
タイに行ったとき屋台で売ってるお兄さんの荒々しい人間らしい姿
好きなものは生命力を感じている
薪を割ってお風呂を炊くしかない実家の生活は
キャンプと変わらないくらい
毎日がはらはらしていたし、
天気によってはお風呂に入れずに
真冬に凍えながら頭を水であらった高校時代
雨が降ったらオケを持って2階に走り
雨漏りの下に置かないと床がベタベタになった
古い家で窓が全部しまらないから
ガムテープ貼ってた記憶もある
かといって貧乏かと言われたら
多分違うかった
お茶碗が欲しいというと
高速で車を2時間走らせて山奥の焼き釜に直接陶器を買いに行き
わりと頻繁に温泉旅行にいき
小学生のときとかはハワイに行ってたし
大学生の時は休みごとに海外で過ごすお金もだしてもらうただの箱入り娘だった
多分、薪で風呂をわかしたり、古道具に囲まれるのが父の趣味だったのと
父の父が建てた思い出のある家を手放す勇気がなかった
実家は何十年も時が止まっている
平凡な日がない、毎日わりとサバイバルな日々が日常の正しい姿だと思っていたら
結婚してから一気に現代スタイルのスイッチ押せばお湯が沸いたり
雨が降っても雨漏りしないとか、
隙間風が入らないとかの生活になり
現代スタイルになれていった
しかし、わたしの本来知っている日常は
雨が降ればオケを運び
極寒の中で冷水で頭をあらうことなんだと思う
日常は毎日が特別で毎日が新しいのが日常だった
家からでると学校があり、規則があり
社会に出てOLになり
飲み会や研修で大人の顔をするけど
毎日家に帰ると薪を割り、お風呂の沸き具合を見ながら焚き火をして芋があるとアルミホイルに包んで
薪の中にいれて夕飯にした
お風呂は家から一度でて外を歩いた先にお風呂の建物があるので、
お風呂からでると外で星を見ながら家の前を流れる川をしばらく見て夕涼みをしてから部屋に移動して眠る
真冬でも川を眺めた
それくらい薪で沸かしたお風呂は体を芯から温めてくれていた
大学の時には飲み友達が家の前の川を見に遊びにきていたし、わたしは男、女関係なくなぜかみんな家まで送ってくれていたので川を見ながらしばらく話しながらお風呂を沸かしていた
旦那がただの友人だったときも
散歩がてら川まで送ってくれて
川を見ながら話して帰っていた
女友達も心配だからと家まで送ってくれて川の前で
何時間も結局話して帰った
人にも恵まれた日常だった
これが日常でわたしの普通で毎日特別だった
社会は現実であるんだろうけど
わたしには全く現実ではなかった
この感覚はみんなそうだと思っていたら
そうではないことがわりと最近わかった
これは生まれた時に与えられたギフトなんだと
思えるようになってきた
わたしは刺繍作家として生きたい
日常は特別だと思う感覚を作るものにこめたい
現代スタイルの生活になれはじめたとき
部屋を森にした
家族にすごく呆れられたし、馬鹿にされたし、嫌な顔されたと思うけど
とにかく森にしたかった
部屋の森空間が満足いくものになってきた時
空間が生きだした
生きてる空間になった
生命力に惹かれるわたしは
生命力に魅了されてる故に
生きている空間を作れる
生きている物を作りたいんだな
と、言うのが今日の結論
結婚して現代スタイルの家に住み
育児に追われながら
市立病院の事務をしている時
現実が心底いやになった
なんにも特別感を感じない日常のルーティン
昨日か今日か1ヶ月前かわからないくらい同じ繰り返しと考えるのをやめてひたすら書類をかたずつけ時間内に終わらせて子供を迎えに行き
夕飯を作る日々
現実がわたしの中で現実になり早く人生終わらないかな?
明日が来なければいいのに。と毎日思うようになった
疲れ切っていたことに気が付かず
対処方法もわからなかったとき
新しい美容院に行った先で
手作りのイヤリングを買ったことで
日常が特別になった
イヤリングはデパートでも買えた
でも高いデパートの宝石がついたイヤリングは
わたしの日常を特別にしなかった
その違いはなんだろう?
デパートの綺麗なイヤリングは
作り手の顔が見えないからだ…
美容院に作り手さんがいるわけではなかったけど
作り手の生きた空気を出してたイヤリングに惹かれた
生きた空気感
生命力
自分が生かされた気がした
生きかえったようなきがした
過去のわたしが
生きかえったように
日常がきついなという人に届けばいいなと思う
日常が少しいいものに感じるように
できれば日常が特別になるように
わたしの作るものが生きた空気を誰かに吹き込めればいいな