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4拍子と7拍子のシーケンス|23°N82°W🇨🇺

今日も今日とて演奏した曲の話です。
23°N82°W = 北緯23度西経82度🇨🇺
キューバの首都ハバナを示しています。
この曲はその座標の通り、アフロ・キューバン(ラテン音楽)で、さらに4拍子と7拍子のシーケンスが組まれていて面白い曲です。
演奏していても同時進行っぷりが面白かったので解説します💁🏻


23°N82°W = キューバ🇨🇺

4拍子と7拍子のシーケンス解説をする前にちょっと寄り道。
当日はMCの話をそうなんだ〜と聞いていましたが、キューバってよく知らないな?🤔

23°N82°Wはキューバの首都ハバナを指してる

ざっくり把握、キューバの雰囲気

外務省|キューバ基礎データ

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/cuba/data.html

キューバ音楽の種類

どちらかいうと、キューバ音楽の種類のほうが気になりました🪇


譜面の購入はこちらから💁🏻

楽譜のプレビューはこちら

https://www.ejazzlines.com/wp-files/2/SMP530.pdf


4拍子と7拍子のシーケンス

曲の後半にやってくる不思議な時間が、4拍子と7拍子のシーケンスが組まれている部分です。図にするとこんな感じで上から、
・サックス
・トランペットの4拍子担当
・トランペットの7拍子担当
・トロンボーンとベース
に分かれてます。
(他のリズム隊は「アフロ・キューバンでアドリブよろしく!」と書いてあります、対応力…!)

4拍子と7拍子のシーケンスの図(音は本物と違います)

ぜひ演奏と一緒に聞いて見てね🙋🏻

文章で示すと、各々別のタイミングで別のリズムパターンを刻み始めたのにいつの間にかみんなが同じになっているのが面白い曲です。
① まずトロンボーンとベースが7拍子シーケンスを開始
② 次にサックスが4拍子で2・4拍目を強調するシーケンスを開始
③ さらにトランペットが4拍子で1・3拍目を強調するシーケンスを開始
\ カオス /
④ 慣れてきたと思ったら、トランペット5人中3人が7拍子のシーケンスに切り替わる
→4拍子フレーズが飲み込まれるように聴こえるが、実は同じタイミングで頭に帰ってきただけ。
⑤ 気づいたらしれっと7拍子になっている👏🏻

というのも、4と7の最小公倍数は28。
28、56、84拍目で合流できる。
7のシーケンスがいい感じで4に合流できるのは?→84が短すぎず長すぎず!
7拍 ×12小節=84拍
4拍 ×21小節=84拍
別々の動きをしていても84拍目に合流する👏🏻
※ ただしトランペットの4拍フレーズ隊は一足早く終わる。

カオスからするっと合流するのが面白い曲です。
Musescoreでフレーズをコピペしてたら、84拍目でぴったり返ってきて感動しました。
前のめりになると成立しないので一定のテンポをキープしつつ、それぞれ別の動きをしているのでつられないように気をつける。外から聞くと段々と4拍子が飲まれていくのに、最後は統率が取れているという不思議。
面白かった〜!

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