古市憲寿に会いに行った話
ある日、母から「こういうのあるけど、行ってみない?」と言われた。古市憲寿さんが司会をするNHKのテレビ番組「ニッポンのジレンマ」が自宅から近い某地方の大学で公開収録をすることになり、その抽選が行われるとのことだった。古市さんのことはワイドナショーでも観ていたし、「誰も戦争を教えてくれない」などの彼の著書も読んでいたので、是非行ってみたいと思った。
幸い抽選にも当たり、公開収録に参加することができた。番組は「ダイバーシティ」をテーマに進められた。今改めて録画したものを観てみたが、ダイバーシティのロールモデル(先進事例)をまず作ってみるといいのではないか、などその内容はまだ色褪せていない。女性であるだけで不合格にする大学とか、女性活躍とか口では言いながら会議におっさんばっかり参加させてる人たちにも見てほしい。(ただ、この番組はNHKオンデマンドでは配信されていないようだ。残念。)
番組が終わったあと、ギャラリーからの質問を受け付ける場が設けられた。「中国人は欧米人よりも低い地位の仕事を日本でさせられるが、日本はそんな贅沢なことを言えるのか」鋭い質問や、何か陳情にも似た質問もあった。僕はバイトに落ちて落ち込んでいたので、今の悩める若者はどうすればいいかという(今考えるととても大風呂敷な)質問をしようと思って質問をした。今考えてみるととても大それた質問をしてしまったと反省しているが、古市さんはそんな質問にも丁寧に答えてくれた(たぶん古市さん忘れてると思うけど)。まず、行動することが大事だと教えてくれた。そして、とりあえず行動してみて、合わないものがあったらこれからはやめておく、ということを繰り返してみてはどうかと言ってくれた。また、『「やりたいこと」よりは「得意なこと」「これならやってても飽きないこと」を見つける。多分やりたいことが見つかる人は働いてる人の中でももなかなかいない。若い頃高い目標を掲げて、やりたいことを追いすぎて失敗する人もいる。』ということも教えてくれた。(4年前のことなのでやんわりと覚えていることを文字起こししています。古市さん間違っていたらすみません)。
なるほどと思い、ひとまず手当たり次第アルバイトに応募してみた。伊勢志摩サミットのバイトや日本一の売上を誇るバレンタイン売り場でのバイトなど数々応募する中で受かるバイトも出てきて、色々な稀有な体験ができた。古市さんには感謝している。古市さんが教えてくれたメソッド(といえるのか分からないがひとまず方法論)を就職にも活かし、なんとかひとかどの職業にも就くことができた。古市さんは最近は松本人志さんのご機嫌を伺う場面もたまに見られるしたまに変な事も言うけれど、若者の代弁者としてこれからも頑張ってほしいと思う。また、僕も地方から全国に誇れるようなアイデアを若者なりに考え、発信していきたい。小学生並みの感想文になってしまった感はあるが、今日はここまで。