オペラの記録:エッセン・アールトムジークテアター、モーツァルト作曲《偽りの女庭師》(10月17日、エッセン)
10月17日、エッセンのアールト・ムジークテアターでモーツァルト作曲《偽りの女庭師》を観ました(新制作初日は10月2日)。
劇場入り口。
劇場に入口でコロナ証明書のチェックが行われます。
劇場内、フォワイエ。
右手奥では作品と制作の説明会が行われています。
観客席。とても観やすく、素晴らしい音響の劇場です。
モーツァルトなのでオーケストラ・ピットはかなり浅くなっています。編成も小さい。
当日のプログラム。
ただ、ベルフィオーレ役のドミトリー・イヴァンチェイが喉の不調で、演技と一部レチタティーヴォは歌うものの、アリアなどはステージ左手隅でモーリッツ・カレンベルクが歌いました。
これは劇場内に貼られたお知らせです。
カーテンコール。
1番左にアリアだけ歌ったカレンベルクが立っています。
真ん中の黒服は指揮者のトマシュ・ネトピル(同劇場の音楽総監督)。
プログラムの中に面白い案内を見つけました。
バロック・オペラには感情を表すジェスチャーの定型があります。その一部が紹介されています。当時の観客はそれも把握して観劇していました。当時、オペラは貴族・知識階級のものでした。
左上から右に、『涙』、『気をつけて!』、『絶望』、『真心』、『混乱』、『無慈悲、残酷』、『苦悩、悲嘆』
《偽りの女庭師》ですが、ドイツ語では《愛の女庭師》となっています。
ストーリーはググると出ているのでここでは省略します。
私は主役2人の設定がどうも・・・。
ベルフィオーレ伯は嫉妬に狂って恋人のサンドリーナを殺そうとし、殺したと思い(実は生きていた)、逃げるんですよ。そして他の女に恋してしまう。
サンドリーナは嫉妬深い恋人ベルフィオーレから殺されかかったのに、庭師に身をやつし、彼を追いかけている。
そんなの、ありえないでしょう!
モーツァルトが作曲したのは18歳の時だったとはいえ、何もこんな作品に曲をつけなくても・・・と思います。
それに長い。3時間です。音楽はのちのモーツァルトを彷彿とさせるものがそこここにあふれており、かなり楽しめるのですが。
とはいえ、私自身、これまでシュトゥットガルト・オペラで2003年に観たっきりで、今回が2回目でした。
FOTO:©️Kishi