オペラの記録:ケルン・オペラ、《死の都》新制作初日(9月4日)
9月4日、ケルン・オペラが新制作《死の都》初日を迎えました。
エーリヒ・ウォルフガング・コルンゴルトの《死の都》の世界初演は1920年12月4日、ケルンでした。
ケルン・オペラはこの世界初演から100年を記念して2020年12月4に初日公演を予定していましたが、コロナ禍でストリーミングとなり、観客付き公演が9月4日に行われたものです。
《死の都》、あまり馴染みがないかもしれませんが、ピエロの歌〈憧れと幻は蘇る〉とマリエッタの歌〈私に残された幸せ〉は有名で、単体で歌われます。
ケルンは劇場改修が続いており、ライン河畔のシュターテンハウスでの公演が続いています。これがシュターテンハウスです。
9月に入り、良いお天気が続いています。
プログラム。
配役表です。
マリエッタ役にはザルツブルク・フェスティヴァルの《エレクトラ》でエレクトラ役を歌ったオスリーネ・シュトゥンデュテが登場しました。彼女は以前、ケルン・オペラの歌手アンサンブル・メンバーだったのでケルンの人たちにはおなじみです。
シュターテンハウスは劇場ではないため、通常のステージ、オーケストラ・ピット、客席という区分ができません。
その分、演出家と美術家にとって、自由なこともできるのですが、音響の問題があり、歌手と指揮者には大変な苦労が強いられます。
上演前、歌手が歌う場所の向かって右側がオーケストラが位置しています。
カーテンコールです。
コーラスは客席の横(客席から見えない)や向かって左横に位置しています。
指揮者ガブリエル・フェルツ(中央)が大きな喝采を浴びていました。
このままロックダウンがないことを願うばかりです。
FOTO:Kishi