オペラの記録:ベルリン・ドイツ・オペラ(DOB)、ワーグナー《ニーベルングの指環》第一チクルス《ジークフリート》(11月12日)


ベルリン・ドイツ・オペラの《ニーベルングの指環》新制作の第一チクルスも後半に入りました。11月12日、第二夜の《ジークフリート》を観ました。

通常、《ラインの黄金》、《ワルキューレ》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》とプレミエを出した後にチクルス上演するのですが、コロナ禍で上演プランが変更に次ぐ変更となり、《ジークフリート》のプレミエはこの日でした(《神々の黄昏》プレミエはすでに終了)。

公演は17時開始、終了は23時。
休憩は2回でそれぞれ45分と60分です。

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劇場の斜め向かいに赤い文字で書かれたREWEというスーパー・マーケットがあります。
フォワイエで飲み物や食べ物を買うと、長い列に並ぶ必要もあり、高い。
このスーパー・マーケットに飛び込んだら、選択肢は広いし、安い・・・同じ思いの客なのでしょう、20人くらいはいました。
視線が合うと、みんな、なんとなく笑っているのがマスクをしていてもわかります。

この日のプログラム。

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パルケット(平土間)の最後尾に相変わらずカメラが入っています。

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第一幕が終わった休憩時間に管楽器群が残って合わせていました。バランス確認のようでした。こういうことはちょっと珍しい。

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私の数列前に演出家のヘアハイムがいました(横顔でマスクをしていてもわかってしまう・・・)
唯一ブレているのがヘアハイムです。赤のフード付きジャケットを着ている人の頭の上に見えます。
慌てて携帯を取り出したのですが、彼も動いているし、ちょっとブレてしまいました。

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カーテンコール。まず歌手だけ。

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指揮のラニクルズも登場。ブリュンヒルデとジークフリートの間に立っています。

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上記写真でブリュンヒルデとエルダの間にいるのはミーメ。
ミーメ役歌手はヤー=チュン・フアン、台湾出身、今年で32歳です。
台湾で教育を受けた後、2014年からベルリンで勉強を始めたそうです。

以前、テノール歌手何人かと話したのですが、テノールにとって三大難役は「オテロ、トリスタン、ジークフリート(《ジークフリート》でのジークフリートで《神々の黄昏》のジークフリートではありません)」。
しかし《ジークフリート》第一幕と第二幕でのミーメ役の難しさといったら、ジークフリートを凌ぐものがある、というのも彼らの共通の意見です。

これを弱冠30歳台初めの台湾出身者が歌う!!!
カーテンコールでは大喝采を浴びていました。

ドイツのオペラ界において、90年代からアジア人(韓国、中国)の活躍が目立っていました。
それもAクラスのオペラ劇場で、主役級で登場しています。

反面、Aクラスのオペラ劇場はもちろん、日本人の名前をほとんど見かけることがなくなりました。

FOTO:©️Kishi

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