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Osterfestspiele Salzburg 01.04.24 オペラの記録:ザルツブルク復活祭フェスティヴァル、ポンキエッリ作曲《ラ・ジョコンダ》(4月1日、ザルツブルク・グローセス・フェストシュピールハウス)

今年のザルツブルク復活祭フェスティヴァルの目玉はポンキエッリ作曲《ラ・ジョコンダ》。
タイトルロールにアンナ・ネトレプコ、そしてジョコンダが愛するエンツォ役にヨナス・カウフマンが登場しました。
公演は3月23、27、4月1日の3回、このうち最終日の4月1日の公演を観ました。

プログラム。

オーケストラはローマを本拠とするサンタ・チェチーリア国立アカデミー管です。
指揮は2005年から同管の音楽監督を務めるアントニオ・パッパーノ。
なお音楽監督は今年10からダニエル・ハーディングが務めます。

ロシア出身のネトレプコはプーチン大統領と近く、ロシアのウクライナ侵攻以来、難しい立場にあります。
これはネトレプコを起用するフェスティヴァルやオペラ劇場のインテンダントも同様です。

大劇場向かい側の大学図書館の建物前に建てられた国旗もウクライナの国旗が右端にあります。

メディアによると公演初日は劇場前で反ロシア、反ネトレプコをアピールする人たちもいたようですが、私が行った日には見かけませんでした。

劇場内部。

イースターには春を実感します。

オーケストラ・ピットは浅くつくられていました。
私はパルケット20列の中央だったので、指揮のパッパーノの上半身がよく見えました。

最高席490€(約8万円)。円安なのでこの値段になってしまいますが、感覚としても5万円で、安くはありません。もっとも大スターが2人登場する、3回しか行わない新制作公演です。
たとえばヨナス・カウフマンがラダメス役で登場するバイエルン州立オペラ(ミュンヘン)の《アイーダ》の4月の再演のチケットは最高席218€(約36000円)です。それでも、ほぼ売り切れ。

さて、この《ラ・ジョコンダ》ですが、第3幕の〈時の踊り〉は大変有名で、私自身も小学校の音楽の時間に聴いた記憶があります。
しかし、アルプス以北でのオペラ公演はほとんどなく、どうしても観たくてイタリアに出かけたことがありました。
2011年3月1日、シチリアにあるパレルモ・マッシモ劇場でした。
ちなみにこのマッシモ劇場は映画《ゴッド・ファーザーIII》に登場するので、ご存知の方も多いかもしれません。

カーテンコール。

オーケストラもステージに上がっています。

今年2つの有名な復活祭フェスティヴァル、バーデン=バーデンとザルツブルクのオペラ新制作《エレクトラ》と《ラ・ジョコンダ》。

両作品とも『母娘の関係』を扱うという共通点がありました。

FOTO:(c)Kishi

以下はフェスティヴァル提供の写真です。(c)Bernd Uhlig

以下の1枚目と3枚目の写真を見ると、オペラのストーリー紹介を読んでも、理解は難しいと思います・・・。
もっとも、この作品自体、よく知られていないと思うので、機会をあらためて触れたいと思います。


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