オペラの記録:《ああ、君たち、人間よ》世界初演(11月6日、デュッセルドルフ、ヨハネス教会)


11月6日、デュッセルドルフ市のヨハネス教会で行われたムジークテアター(オペラ)《ああ、君たち、人間よ》の世界初演を観ました(ただし初演日は11月5日)。

これは同教会のカントールであるウォフルガング・アーベントロートが作曲、指揮しました。
100人のコーラスは教会の合唱団を中心に子供たちも含めた市民で編成、30人の特別オーケストラ、そしてダンス、歌手ソリストが登場、総勢170人に上りました。

元々2020年のベートーヴェン生誕250年を記念して計画されていましたが、コロナ禍で中止され、会場獲得も含め公演は難航していました。やっと上演にこぎつけました。

作品はベートーヴェンの『ハイリゲンシュタット遺書』を中心に、朗読と音楽とダンスで構成されています。

音楽の部分は6部、
1.ヘレン・ケラー
2.ヘルムート・ジェイムズ・フォン・モルトケ
3.永遠の狂気
4.マンデラ
5.孤独
6.人生の危機
となっています。

デュッセルドルフ市はもちろん、同市が州都となっているノルトライン=ウェストファーレン州、そして連邦やコロナ後の『ニュー・スタート・プログラム』など、多くの団体が支援しています。

プログラム。



ヨハネス教会。デュッセルドルフ市中心部にあります。


教会の入り口の垂れ幕。


合唱とオーケストラが開演を待っています。


カーテンコール。


子供の合唱は教会内部の隔離された部屋で歌っていました。というのも子供たちの多くはまだコロナ予防接種をしていないからです。そこで円蓋部分に子供の合唱の映像が映されました。

聴衆も、3G(完治か完全予防接種終了か検査陰性)を証明できなければ入場できません。

みんなが映像の子供たちに向かって手を振っています。

『市民オペラ』としてはとてもレベルの高い公演でした。

そしてチケットは3日間の公演とも全て売り切れでした。

FOTO:©️Kishi

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