コロナ新ワクチン、ファイザー社の責任者は旧東ドイツ出身の女性

先日はコロナ新ワクチンの開発者、バイオンテック社の最高責任者夫妻がトルコ出身ということを書きました。

バイオンテック社とワクチンを協同しているファイザー社の開発責任者は旧東ドイツ出身の女性です。

Dr.カトリン・ヤンゼンさん(1958年生まれ)です。

ヤンゼンさんはエアフルト生まれ、子供の時、咳や感染症に苦しんだとき、父親が薬(抗生物質、コデイン)を飲ませたそうです。そうすると具合が良くなったので、それ以来、薬に興味を持ったそうです。

一家はベルリンの壁ができる前に西ドイツに移りました。この時はおばに眠り薬を飲まされており、まったく何もわからなかったそうです。

その後、マールブルク大学で生物学を学び、製薬産業で働くことを希望していたそうです。
マールブルク大学で博士号を取得したあと、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の援助を得て、アメリカのコーネル大学に留学しました。

ヨーロッパに戻りたかった彼女は、まずジュネーブのグラクソ分子生物学研究所に入り、その後オックスフォード大学に移りました。
1992年にはアメリカに戻っています。

今年1月、コロナ・ワクチンの開発について、バイオンテック社のサヒン教授はヤンゼンさんに電話をしたそうです。ヤンゼンさんはパートナーシップを組む候補として4社考えていたそうですが、最終的にバイオンテック社と組み、ワクチン開発としては史上初のスピードで開発が進みました。

実は、春からテレビや新聞などで、専門家たちがワクチン開発について、かなり楽観的な見通しを匂わせていました。
専門家の間では、当然ですが、開発・研究者たちはよく知られた存在だったのだと思います。

最近では、サヒン教授、Dr.テュレジュさん、Dr.ヤンゼンさんに関する記事やインタビューがたくさん出ています。
これらを読めば読むほど面白く、興味を持たされるので、早晩、彼らの伝記やドラマ化、映画化されそうな気もしていますが、なにより、新ワクチンが広くいきわたり、新型コロナ・ウィルス感染がおさまることを、期待しています。


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