オペラの記録:エッセン・アールト・ムジークテアター、プッチーニ作曲《三部作》新制作プレミエ(1月22日)
1月22日、エッセン・アールト・ムジークテアターの新制作、プッチーニ作曲《三部作》のプレミエを観ました。
《三部作》は《外套》、《修道女アンゲリカ》、《ジャンニ・スキッキ》で成り立っています。それぞれ1時間弱の上演時間です。
この中で最も有名なのは《ジャンニ・スキッキ》、というより、《ジャンニ・スキッキ》中の〈私のお父さん〉というアリアが超有名です。
プログラム。
劇場フォワイエ。
この日はまず《外套》と《修道女アンゲリカ》を休憩なしで上演。
これは《修道女アンゲリカ》が終了したところでのカーテンコールです。ピンクのドレスがアンゲリカ。
《修道女アンゲリカ》まで出演していたコーラスのカーテンコール。
これに続く《ジャンニ・スキッキ》では合唱の出演はないので、ここで拍手を受けています。
《外套》後、カーテンコールがなかったので、《外套》だけの出演者を呼んで、一緒にカーテンコール。
休憩後、《ジャンニ・スキッキ》の上演がありました。
これは《ジャンニ・スキッキ》のカーテンコール。
まず、歌手だけ。
次に指揮者が現れ、オーケストラを讃えます。
演出チームが登場。
前半から残っていた出演者も一緒に。
ここまでの写真で見えると思いますが、ステージには浅いプールを設え、水が張られています。
天井には鏡が斜めにかけられています。
ステージに水を張ることは大小ありつつも、そう珍しくはありません。
ただ、ここまで規模が大きいのは珍しい。
びしょ濡れになり、ずっと水中で歌い演技する歌手、そして技術スタッフの苦労は並大抵ではないでしょう。
ここまでのFOTO:©️Kishi
以下、プログラムに掲載されているステージ写真です。
これは1月17日のピアノ付メイン・リハーサル時のもので、FOTO:Matthias Jung
まず《外套》。
《修道女アンゲリカ》。
これはアンゲリカが自殺を図り、天に召されるシーン。本当に美しいシーンでした。
ちなみに私個人はこの《修道女アンゲリカ》の音楽が大好きなのですが、《三部作》全部を上演すると上演時間が長くなるため、《修道女アンゲリカ》が省略される場合もあり、その時はとても残念です。
《ジャンニ・スキッキ》。
プールの前面上部には床がかけられていました。これは最後のシーン。
スキッキの奸計が成功、後ろではスキッキの娘ラウレッタと恋人のリヌッチョが踊ります。実際に見ると、このシャボン玉の効果が素晴らしい。
とても良い制作でした。