音楽ニュース:ザルツブルク・フェスティヴァル2020、縮小版プログラムを発表

5月26日、『音楽ニュース』として取り上げましたが、ザルツブルク・フェスティヴァルが今年の縮小版プログラムを発表しました。
https://www.salzburgerfestspiele.at/karten/kalender?season=134

オペラはR.シュトラウス作曲≪エレクトラ≫とモーツァルト作曲≪コジ・ファン・トゥッテ≫だけになりました。

≪コジ・ファン・トゥッテ≫はオーケストラ編成も小さいので問題は少ないと思いますが、≪エレクトラ≫はどうするのでしょう?

というのも、≪エレクトラ≫はオペラ作品中、最大人数のオーケストラ編成で、116人がピットに入るからです。

以前、≪エレクトラ≫世界初演の地ドレスデン、ゼンパー・オーパー(ザクセン州立オペラ)でルート・ベルクハウス演出を観たことがあります。
その時、オーケストラの一部がステージ上に配置されていました。スコアの指定通りの編成では大きすぎてピットに入りきれないから、というのが理由でした。

なお、今回の≪エレクトラ≫演出はクリシュトフ・ワルリコフスキ、指揮はフランツ・ウェルザー=メストです。

ドイツではコンサートについては徐々に戻りつつあるものの、オペラの再開は現状ではまだまだ難しい状態です。各劇場は、今の時点で来シーズン前半のプログラムの対応に追われています。

したがって、すでに発表している上演予定も、今後、かなりの変更を加えられる可能性があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?