レストラン再開
コロナによる封鎖の解除が急ピッチで進んでいます。ただ州によって違いがあること、日々情報が更新されるため、正直言って、最新情報を把握するのが大変な毎日になっています。
レストランやホテルは解除がかなり遅くなるという話でしたが、戸外での飲食は大丈夫とかレストラン内は社会的距離を取り、その都度消毒すれば良いとかいろいろな情報がありました。そこでお気に入りのイタリアン・レストランに行ってみました。
ここ『マウリツィオ』は開いていました。実に10週間ぶりです。
ただ店内の入場は制限され、客は戸外のテーブルに距離を置いて座っていました。
店主のイッソも、(イケメンの)ピザ焼き職人パウロもマスクをしています。
「イタリアは大変だったけど、日本はどうなの?」と訊かれ、「うーん、何とも言えない・・・」と答えました。
『マウリツィオ』はランチ・メニューで飲み物、パスタ料理、食後の飲み物を10€という驚異的な値段で提供しています。これがなかなか美味なのですが、コロナ後はどうなるのだろう、と思っていましたが相変わらず美味+低料金でした。
私がチョイスしたパスタは『白アスパラとサーモンのリガトーニ』でした。
イタリア人は基本的にシーフード系にはパルメザン・チーズをかけないのですが、私がパルメザン・チーズ好きだと知っているイッソは「シニョーラ、チーズどうする、シーフードだよ?!」と言い、ウィンクしながらパルメザン・チーズを置いてくれました。
『マウリツィオ』は40年前にこの場所に開店したそうです。初代の店主は自分のファースト・ネームをそのまま店名にし、後任も名前を引き継いでいるそうです。
コロナの封鎖の影響でドイツの中小企業の1/3が年末までに倒産するのではないか、という予測もあります。なんとかみんな持ちこたえてほしいと思います。
そう思っていたところにパウロが出てきて、「シニョーラ、ひさしぶりですね。元気でした?ところで食後の飲み物は、いつものようにエスプレッソ・マキアートですね?!」と言って店内に消えていきました。
『いつものように』という言葉の重みをひしひしと感じました。
Foto:©Kishi
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