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コンサート:『レンツブルギアーデ』(スイス)の室内楽、21.06.24、Lenzburgiade、Schloss Lenzburg ①

スイス、チューリヒの郊外の町レンツブルクは日本ではあまり知られていないと思いますが、スイスでは有名な古い町です(人口約11,000人)。町は17、18世紀の面影を残しています。
町を見下ろす高台にレンツブルク城という古城があります。この城は1036年、レンツブルク伯爵がつくりました。

この古城の中庭と町の中心部にあるマルクトで、毎年6月、夏至を中心に『レンツブルギアーデ(Lenzburgiade)』という音楽祭が開かれています。
この音楽祭は2008年に立ち上げられ、2011年から現在のような開催形式になったそうです。→

今年は6月18日から23日まででした。
そのうち、まず21日の室内楽コンサートを聴きました。

レンツブルギアーデの旗が見えます。
この左下に車を停めて、上まで歩きます。車がない人はレンツブルク駅から送迎バスが出ています
城への入口にかかる「はね橋」を下から見たところ
これが「はね橋」。雨が続いていたので滑りそうでこわい
お城の中庭、右に特設ステージ
バロック・ガーデン
開演ベルはファンファーレ・トランペットで
2番目は場所を変えて
芸術監督を務めるオリヴァー・シュニーダー(ピアノ)とフレンツィ・フリック(ヴァイオリン)が挨拶をします
全体プログラム

この日のプログラム(皺になってすみません)。
ヴァイオリンのアンチェ・ヴァイトハース、本当にうまい。『室内楽の女王』と言いたい。こういう人は宝物です。私はドイツ西部ハイムバッハで行われる『シュパヌンゲン』という室内楽フェスティヴァルで、この四半世紀、ほぼ毎年聴いてきました。
この日もコンサート後、ヴァイトハースは「私、明日、シュパヌンゲンに行くのよ!」と言っていました。
ハイムバッハはベルギーとオランダ国境に近い街で、レンツブルクから約550km。車もアオトバーンを降りてかなり距離があるし、電車は乗り換えが多いし、簡単に行けるところではありません。すごい体力!

なお、『シュパヌンゲン』については以下の私の投稿をどうぞ。これは、他界したラルス・フォークトが立ち上げたフェスティヴァルで、フォークトの追悼記事の中でも説明しています。→

この日は雨も降り、寒かったのですが、素晴らしい演奏に聴き入っていました。

演奏後。
ヴァイトハースはブルーの上着を着ています。イッセイ・ミヤケの『プリーツ・プリーズ』です。
お気に入りみたいです。軽いし、皺も関係なく、洗濯も簡単で、演奏する時も楽。


なお、この日、スイスのヴァリス地方は洪水に見舞われ、マッターホルンの麓の街ツェルマットへ行く道は分断されたそうです。

FOTO:(c)Kishi

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