オペラとコンサートの記録:9月4日、ドルトムント・オペラ、モーツァルト《後宮よりの誘拐》プレミエ
ドイツ最大の人口集中地域ノルトライン=ウェストファーレン州にあるドルトムント・オペラは20/21シーズン開幕をモーツァルト《後宮よりの誘拐》新制作プレミエで飾りました(9月4日)。
これがドルトムント・オペラの外観です。『Die Entführung aus dem Serail』(後宮よりの誘拐)という横断幕が出ています。
ドルトムント、というと、サッカーの香川選手が活躍したところです。中央駅前には「サッカー博物館」もあります。
現在は、サッカーではないのですが、クラシック音楽の世界で、日本人が活躍しています。
それは、ドルトムント市立劇場の音楽総監督代理兼第一カペルマイスター(指揮者)を務める小林資典さんです。世界一のオペラ大国ドイツにあるAクラス劇場で重要なポジションを務める日本人指揮者は、現在、小林さん一人です。
小林さんの写真です。
小林さんは1974年生まれ、東京藝術大学と同大学院修士課程を経て、98年奨学生としてベルリン芸術大学に入学、2000年にはライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフとデュースブルク)と契約しました。08年にはドルトムント専属指揮者として契約、今日に至ります。
先シーズン、同オペラは3月13日、オベール作曲≪ポルティチの唖娘≫新制作プレミエを行う予定でした。これには演出が大御所のペーター・コンヴィチュニィということもあり、ドイツのオペラ界が注目していました。小林さんはこの新制作指揮を任されたのですが、プレミエ直前でコロナ感染防止のためのロック・ダウンになり、流れてしまいました。
その後も小林さんは大作指揮の予定が詰まっていたのですが、コロナで劇場閉鎖になってしまいました。
これが配役表です。
公演開始前。客席も間を空けなければいけません。
公演後のカーテンコールです。
FOTO: 小林さんのポートレート写真以外、©Kishi