オペレッタの記録:オッフェンバック作曲《ミスター・カリフラワー、あなたに乾杯》(12月31日、エッセン・アールト・ムジークテアター)
新年明けましておめでとうございます。
2022年は良い年になりますように!
大晦日、エッセン・アールト・ムジークテアターでジャック・オッフェンバック作曲のオペレッタ《ミスター・カリフラワー、あなたに乾杯》を観ました。
多分、この作品を知っている人はごくわずかだと思います。
1860年に作曲されました。
オッフェンバックはドイツのケルン生まれ(ケルン・オペラの住所は『オッフェンバック・プラッツ』です)、パリで大成功を収めた作曲家です。
《ホフマン物語》や《天国と地獄》(邦題。原題は《地獄のオルフェ》)は有名ですが、当時大ヒットしたにも関わらず、現在では忘れ去られた作品も多々あります。
オペレッタについて、最近ではORC(Operetta Research Center)が中心となって研究が進められ、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどが発掘上演もよくやっていますが、研究と実践がおざなりになっていることは否めません。
特に19世紀後半のパリを中心としたオペレッタ文化については、「金持ちの男が愛人や娼婦と出かける場所」ということもあり、スキャンダラスな場所というイメージもありました。
しかし「愛人を伴って出かける場所」は、現在でも、ハイカルチャー分野で珍しくありません。
プログラム。
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《ミスター・カリフラワー、・・・》は上演時間1時間15分、休憩なし。
以下はプログラムの中に出ているステージ写真です。
これは5月18日のピアノ・メイン・リハーサルのものだそうです。
写真家は Bettina Stöss。
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カーテンコール。
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音楽的な新発見もあり、良い演出と美術、歌唱はもとより芸達者な歌手たちのおかげで、2021年の良い締めくくりができました。
FOTO:©️Kishi