旅と音楽の話:バルト三国、2019年10月、ワーグナー
2019年10月、バルト三国を旅しました。
最大の目的地はリガ。
リヒャルト・ワーグナーがいた街で、現在も素晴らしい音楽家を輩出しています。
また、ユーゲントスティールの建築群がひしめく素敵な街だと聞いていました。
リガはラトヴィアの首都です。
バルト三国の南北の位置関係でいうと、ラトヴィアはバルト三国の真ん中に位置します。
ですので、エストニア、リトアニアも一緒に回ることにしました。
北のエストニアに入り、バスで南下しました。
10月9日、エストニアの首都タリンに飛びました。タリンはバルト海東部、フィンランド湾に面しています。
フィンラントの首都ヘルシンキとは85km、フェリーが出ています。
タリン空港着陸直前。
もっと降下したところです。飛行機から見たタリンの街。
ホテルの部屋から見たタリンの街。
10月前半なのにもう晩秋のたたずまいです。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂(写真の左部分)まで行きました。
丘の上に立っているのですが、その横にドイツ大使館がありました(ドイツとEUの旗が見えます)。
旧市街など、魅力的な街です。残念なことに、ほとんど写真を撮っていませんでした。
次はラトヴィアの首都リガ(10月10~12日)。
リガは『バルト海の真珠』と言われる美しい街です。
目的はワーグナー《さまよえるオランダ人》の公演でした。
この公演とワーグナーについては別記したいと思います。
まず写真だけですが、ラトビア・ナショナル・オペラと周辺の公園
リガはユーゲントスティールの街です。
ユーゲントスティール(19世紀末から20世紀初め)の時期がリガ市街整備時期に重なったため、稀に見るユーゲントスティール建築群が生まれました。
ユーゲントスティール博物館に行きました。
パンフレットです。
博物館の内部
最後はリトアニアの首都ヴィリニュス(10月12~13日)。
ヴィリニュスはバルト三国の首都の中で、唯一海側ではなく内陸に位置しています。隣国ベラルーシとの国境近くです。
リトアニアというと、カウナスが有名です。
特に『命のビザ』(ユダヤ人に対する日本通過ビザ)を出した杉原千畝がいた所として知られています。
ヴィリニュス到着後、すぐにバスを乗り換えてカウナスに向かいました。
これが遠い!天気が悪いせいもあったのですが、片道2時間弱かかり、この日はほとんどバスに乗っていた感じでした。
記念館のパンフレット
22ページにわたる冊子。下は記念に買った『通行ビザ』のマグネット。
杉原千畝記念館内部
記念館を訪れる人は稀で、記録などの上映もしてくれました。
第二次大戦中、カウナスは『北のカサブランカ』と呼ばれ、スパイが跋扈する街でした。
杉原は1939年8月28日、カウナスに日本領事館を開設着任、その直後の9月1日にドイツがポーランド侵攻、第二次世界大戦が始まりました。
9月17日にはソ連がポーランド侵攻開始。リトアニアのカウナスはソ連とポーランドに挟まれています。大変な任務だったと思います。
今では映画化もされ、杉原千畝の名前は有名です。
しかし戦後の日本は杉原に冷たく、名誉回復は1991年だったということも、この記念館で知りました。
さて、ヴィリニュスの街です。
大聖堂のあるカテドゥロス広場。
16世紀に建造された『夜明けの門』。
FOTO:Kishi
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