オペラの記録:バイエルン州立オペラ(ミュンヘン)、ワーグナー《パルジファル》(4月17日)
4月17日、ミュンヘンのバイエルン州立オペラでワーグナー《パルジファル》を観ました。この日はイースターの日曜日でした。
イースターにふさわしいオペラ作品として《パルジファル》は代表的な作品です。
そして、特殊な作品です。
バイエルン州立オペラのメイン劇場、ナツィオナール・テアター。
ウクライナと連帯する意思表示のしるし、ウクライナ国旗が風に翻っています。
劇場内フォワイエ。
プログラム売り場に飾られていた花もイースターのしつらえです。
客席とオーケストラ・ピット。
プログラム。
《パルジファル》はバイロイト祝祭劇場での上演のみを想定して作曲されました。
しかし、現在は他の劇場でも上演しています
また、第一幕の後は拍手を控えるのが習慣となっていましたが、最近では ーバイロイトでもー 拍手が起きます。
この日、ミュンヘンでの公演では拍手をする人もいましたが、はるかに少なく、ミュンヘンの観客の多くは「拍手をしない」伝統を知っているのだと思いました。
カーテンコール。
(ここまでのFOTO:©️Kishi)
演出と美術の酷さには辟易させられたのですが、素晴らしい歌手たちとヤノフスキ指揮のオーケストラに『救済』されました。
特にアムフォルタス役クリスティアン・ゲアハーアー、クンドリ役アニャ・カンペが素晴らしかった。
2018年のプレミエ時にはパルジファル役にヨナス・カウフマンが出演しています。
以下、プログラムに掲載されている写真です。(©️Wilfried Hoesel)
聖杯の騎士も花の乙女も裸の『肉襦袢』、しかも『ゾンビ』状態です。
音楽とまったくかけ離れています。