受発注生産システムの幕が開いた
今週月曜日、弊社から提出した現行システム『桐』の資料に基づき、T社からの提案があった。今回から同席してくれたSEの彼は、風邪気味でキツそうだったが彼が出てくれて本当に良かった。
桐のシステムを管理、運営してくれた貢献者である。桐のみならずアクセスやExcelなどを駆使して、現在の非常に使い勝手の良い、考えられたシステムを作った立役者なのだ。
彼としては我が子のような今のシステムから汎用製品であるT社のシステムに移行するのは辛いだろう。しかし、経営者は5年先、10年先を見据えて、将来の人事や現在の財務状態などトータルで考えて決断しなくてはならない。彼はあと2年で定年を迎える。彼も最初からSEだったわけではない。独学で詳しくなったのだ。
今後彼のようなSEが入社する確率はほぼない。ならば今彼がいるうちに新システムに替えないといけないのだ。彼から今度のシステムについて、結構突っ込んだ質問が出されたが、ほぼ問題はクリアされた。今のと全く同じにはならないにしても、もうこちらがそちらに合わせるしかないのである。
概ねこれでイケるとわかったので契約を交わした。今から本格的に作り込んでもらい、出来上がって現行のシステムと並行運用していき、間違いなく使用できるところまで伴走してもらえるとのこと。予定では11月頃には使用可能らしい。何よりT社はシステムを売って終わりではなく、弊社にいかに利益をもたらすかまで考え、教育動画の無料提供などのサービスも充実。これには驚いた。4,500社もの中小企業が導入した一因かもしれない。
桐のシステムにない点は以下の通り。
・資材の購入品は、納品書を回収して担当がPCで入力→納品書のバーコードを読み込むとシステムに反映される
・受注入力した時点で、当月のおおよその利益を計算できる
・受注入力した時点で、生産計画のガントチャートを作成するので担当はそれをアレンジする感じ
・受注入力した時点で、資材担当は棚卸等から、発注する部材の数量の確定や各部材のリードタイムに合わせた発注日を提示する
などできた結果をそのまま使えないにしてもゼロから考える必要はないようだ。
導入費用が予想外に安い、ホントに過去の同様のシステムでの見積もりの1/5程度。毎月の利用料がちょっと高いがクラウドビジネスなのでそれは仕方ないと納得。
とにかくみんなが使いこなせて、1人に仕事が集中しない、ワンランク上の仕事をしてもらいたい。
ということで、ようやく船が動き出しました(^^)