地方公務員の映画note

映画好きの地方公務員による映画観賞記録&感想

地方公務員の映画note

映画好きの地方公務員による映画観賞記録&感想

最近の記事

ハウス・オブ・グッチ

監督 リドリー・スコット 出演者 レディー・ガガ アダム・ドライバー ジャレッド・レト 感想 序盤から、マウリツィオ・グッチを演じるアダムドライバーの苦笑いがなんとも良い。 パトリツィアを演じるレディガガが、マウリツィオに積極的にアプローチしてきたときのあの苦笑いが、良家の息子にしてはあまり社交的ではない性格をうまく表現していた。 それにしても、クリムトの絵画があるグッチ家、羨ましい。  アル・パチーノが演じる、アルド・グッチが、カタコトの日本語で日本人客に阿る姿がク

    • ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス

      監督 サム・ライミ 出演者 ベネディクト・カンバーバッチ エリザベス・オルセン キウェテル・イジョフォー ディズニー+にて鑑賞。 ヒーローの大義 冒頭より、別次元のドクターストレンジとアメリカ・チャベスが怪物に追われるシーンから始まる。 怪物を封じ込めようとするストレンジだが、力が及ばず魔法が破れそうになった時、ストレンジは大義を理由にアメリカ・チャベスの力を奪おうとし、彼女を犠牲にしようとする。 「こうするしかない」 「マルチバースという壮大な尺度では、君を犠牲にす

      • トップガン マーヴェリック

        監督 ジョセフ・コシンスキー 出演者 トム・クルーズ マイルズ・テラー ジェニファー・コネリー 旧作トップガンを復習してから、IMAXで鑑賞。 公開開始から約3週間後の平日昼間でしたが満席でした。 トムクルーズと映画 冒頭に流れるBGM、トップガンの説明、タイトルシーンで「デンジャー・ゾーン」が流れ、空母から戦闘機が発射するシーンまで、旧作トップガンを焼き直したかの如く同じ画作りだった。 そしてプロペラ機のメンテナンスをするマーヴェリック(トムクルーズ)が映し出され

        • シン・ウルトラマン

          監督 樋口真嗣 企画・脚本 庵野秀明 キャスト 斎藤 工 長澤まさみ 有岡大貴  早見あかり 田中哲司 西島秀俊 公開初日 IMAXにて劇場鑑賞。 後日、通常劇場で2回目鑑賞。 オープニング エヴァンゲリオン新劇場版で、オープニングにスタジオカラーのロゴと同時にウルトラマンの変身音が流れるのを観てきたが、今回、満を持して、この変身音で始まるに相応しい映画をついに観ることができた。 水に垂らした絵の具が回転する画が流れた時、来た来た来た!オリジナル版でウルトラQの文字が出

          ラストナイト・イン・ソーホー

          監督 エドガー・ライト 出演者 トーマシン・マッケンジー アニャ・テイラー=ジョイ Blue-rayディスクにて自宅で鑑賞。 上京物語としての序盤 トーマシン・マッケンジー演じる、18歳のエロイーズは、60年代カルチャーが大好きな女の子。 そんな彼女は服飾学校へ通うために田舎町から大都会ロンドンへ。 ロンドンへ着くと、タクシーの運転手すら危険な人物なのではないかと怪しく見えてしまう。 ルームメイトと挨拶するも、すぐに合わないと分かる。 初日から寮の生活に馴染めず、

          ラストナイト・イン・ソーホー

          最後の決闘裁判 (The Last Duel)

          2021年 監督:リドリー・スコット 出演:ジョディ・カマー         マット・デイモン         アダム・ドライバー         ベン・アフレック​ Amazon primeレンタルで視聴。 語り直しのありがたさ 本作は、中世フランスにおいて、騎士カルージュの妻マルグリットが、夫の旧友であるル・グリから性的暴力を受けたという訴えの経過を、それぞれ3人の視点から物語を語り直す3章仕立てで構成されている。 筆者にとって、この3度同じ話を語り直すという構成は

          最後の決闘裁判 (The Last Duel)

          ザ・バットマン

          2022年 監督:マッド・リーブス 出演: ロバート・パティンソン    ゾーイ・クラヴィッツ    ポール・ダノ     ジェフリー・ライト     コリン・ファレル 109シネマズIMAXにて鑑賞。 恐怖の化身 本作の主人公であるブルース・ウェインはバットマンとなってからまだ2年目で、ゴッサムシティの犯罪者に恐怖のトラウマを植え付けるかのごとく、過剰な暴力を行使していた。 暗闇から重い足音だけが鳴り響き、徐々に近づいてきて、ゆっくりと姿を現すその様は、まるで恐怖とい

          ドライブ・マイ・カー

          2021年 原作:村上春樹 監督:濱口竜介 出演: 西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか Amazon prime レンタルにて視聴。 秀逸なアバンタイトル 本作は、冒頭から約40分後に役者陣のクレジットが流れ始め、そこで初めてそれまでの話がまだアバンタイトルであったことに気付かされる。 冒頭40分の展開は秀逸であった。 主人公の家福(かふく)は舞台役者であり、妻の音(おと)はTVドラマプロドューサーであること、 音は浮気をしているが、家福は気付かない振りをして

          ドライブ・マイ・カー

          ウエスト・サイド・ストーリー

          2021年 監督・製作 スティーブン・スピルバーグ 出演 アンセル・エルゴート    レイチェル・ゼグラー 事前に1961年ロバート・ワイズ版の『ウエスト・サイド物語』を視聴してから、IMAX劇場にて鑑賞。 抑えようのない感情の動き 本作で1番心を動かされたのは、トニーとマリアが初めて出会うダンスホールのシーン。 マンボの曲に合わせ、ジェッツ&シャークスが激しくダンスに興じる中、お互いを見つけたトニーとマリアは目を逸らすことが出来なくなる。 背景ではマンボの激しく軽快

          ウエスト・サイド・ストーリー

          フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

          2022年 監督:ウェス・アンダーソン 出演: ベニチオ・デル・トロ    エイドリアン・ブロディ    ティルダ・スウィントン    レア・セドゥ 同監督作、グランド・ブダペスト・ホテル(2014年)を観賞してからの、劇場での本映画観賞。 雑誌を映画で表現してみたら グランド・ブダペスト・ホテルでは、シンメトリーな構図、左から右、下から上へといった一定方向への動きが多用された。 そして何より、どのシーンを切り取っても、1枚の鑑賞作品となるような計算された画造りが特徴的

          フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

          スパイダーマン ノーウェイ・ホーム

          2021年 コロンビアピクチャーズ 監督 ジョン・ワッツ 出演 トム・ホランド    ゼンデイヤ     ベネディクト・カンバーバッチ 2022年最初の映画館での観賞。 前代未聞の映画体験サム・ライミ版の1作目が公開されてから20年。 筆者はこれまですべてのスパイダーマン映画を劇場で観賞してきた。 今作の中で歴代ヴィランが当時と同じ役者で登場する度に、当時劇場で観た頃の思い出とともに、それぞれのスパイダーマン映画が映像として思い出され、筆者の脳内でもマルチバースが渾

          スパイダーマン ノーウェイ・ホーム

          tick, tick...BOOM!

          2021 Netflix  監督: リン=マニュエル・ミランダ 音楽: ジョナサン・ラーソン 出演:アンドリュー・ガーフィールド 名作ミュージカル『RENT/レント』を生み出した実在の作曲家ジョナサン・ラーソンを主人公にした自伝的ロックミュージカル『tick, tick... BOOM!』の映画化。 30歳は人生のデッドラインか29歳から30歳を迎えるとき、まるで広くて深い川を渡らなくてはならないかのような想いになる。 渡ってしまったらもう引き返すことは出来ない。

          ドント・ルック・アップ

          2021 Netflix配信 監督:アダム・マッケイ 主演: レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス 2022年最初の観賞映画でした。 以下ネタバレ含む 見えない彗星より目の前のゴシップ  ミンディ博士 ( レオナルド・ディカプリオ)と大学院生のケイト(ジェニファー・ローレンス)は、大統領やメディアに彗星の地球衝突の危機を訴えるも、その声に本気で耳を傾ける者はおらず、それどころか有名歌手のゴシップ話など、茶番劇が展開されていく。  映画冒頭から地球が危機

          ドント・ルック・アップ