クビから始まる地域おこし①〜堂々のクビ宣告

「契約の更新について話があります」

朝一で起きた不穏な呼び出し。
直属の上司2人に連れられて、重々しい空気の中会議席につく。

「単刀直入に言います。
活動が始まって半年が経ちますが、
全く成果が出ていないですよね?
年末年始、実家のご両親とよく相談して今後のことを決めてください。」

一方的な通告。
どうやら
・募集前、社内で通った企画書"通り"の成果が挙げられていないこと
・新しい企画を立ち上げて仕事を増やしていること

この2つにご立腹で
このままだとクビにするぞ、ということらしい。

さて、どうしたものか。

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地域おこし協力隊というのは、
総務省が行う、地方移住者を増やす取り組みの1つである。
資金は総務省から出るものの、
仕事内容は地方自治体によって様々。

地方ならではの課題解決という共通点はあるものの、仕事の内容は
一次産業の担い手やPR活動、町の困りごと解決など自治体のカラーが色濃く出ている。

「こんな田舎に来て、物好きねぇ」
「若い人が来てくれて嬉しいよ」
「そんな仕事もあるんですね」

活動が始まると地域の人からそんな声があがる。
3年間頑張るぞ。
そんな覚悟を決めてしばらくしての通告だった。

色んな人の紹介で人脈を広げて
まずできることを、と広報活動をして
職員の簡単な業務も手伝って
意見するところはして

そこそこ順調に活動している方だと思っていた。


私がから回っていたのか。

ブラック自治体を選んでしまったのか。

誰か権力者に嫌われてしまったのか。

安定をとりたいだけなのか。


くわしい説明がないことと
こちらの主張を聞いてくれない姿勢が
悲しく腹立たしいけれど、

・この半年で見つけた課題を解決したい気持ち
・大好きな人々とここでまだ過ごしていたい気持ち

この2つの方が勝っている。
だから、所属がたとえなくなろうとも
最初に決めた通り、3年はここで活動しようと思っている。

そして、偶然インスタで
「茶色の朝」に関する投稿を見たので
無謀を承知で公開もしてみる。

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