車を買ったら羽が生えた話。
お正月を実家でほくほくとのんびり過ごして、弟夫妻が「そろそろ家を買いたいなぁ〜」と言っていた。大きな買い物って悩むけれど本当に一生ものなので選んでいる過程も楽しいし、わくわくする。(同じ分だけ悶々もする)
我が家は昨年の9月にマンションを買って圧倒的に暮らしが楽になった。
なんてたって、駅前。
耳をすませば自転車小屋から地下鉄の発車音が聞こえてくるくらい駅近の環境で、息子と乗り回しては、ショッピングモールでも大きな公園でもいろんなところへ出かけていた。
その瞬間から私にとっての移動手段は自転車or地下鉄。これで満足していたけれど唯一大変なのは「雨の日の保育園」。
抱っこ紐で12キロ近くある息子を抱えて行くのは肩も腰も正直言って限界だった。ただ本当に10分くらいの距離なので、気合と根性と時々タクシーで、どうにか毎回突破していたのだ。(雪が降った日はそれはそれは試練で、強豪校の練習みたいだった・・・それでも乗り越えちゃう性格の私は本当に厄介。笑)
そんなときに弟夫婦の買い物話を聞いていて旦那が一言。
「ちほ、車買ったら?」と。
最初は「え?雨だけ頑張ればいいんだよ?必要ないない。」くらいに思っていた。でもまぁ試しに中古車でも見てみるかと思ってみたら、だんだんノってきて1月30日には納車していた(笑)
我ながら、決めてからの行動力と、即決スピードにはびっくりだ。
車も中古だけど大切に乗られていたものに出会えて一目見て次の瞬間には購入を決めていた。
こうして私の移動手段に車が加わってみたところ、、、びっくり!
どうして今まで買わなかったんだ?!というくらい私の暮らしはレベルアップした。
まずそもそも乗ってみて、運転が好きだったことを思い出した(笑)
そして雨の日は息子を車で濡れずに(重い想いもせずに)送っていけるだけでなく、そのままその足でお気に入りのカフェに行って仕事することもできる!
一番変わったのはワンオペの土曜日だ。
「あぁ、今日は何して過ごそう・・・」よりも「よし!さぁ今日はママとどこへ行っちゃう?」というテンションだし、イヤイヤ期真っ盛りの息子を公共交通機関で必死にご機嫌をとりながら目的地へ向かう必要もなくなった。
駅近にないホームセンターやスーパーへの買い物も自分一人で行ける。
会いたい友人にもすぐ会いに行ける。
あっという間に生活が変わった!
この話をコーチングのセッションで話していたら、コーチのマリさんは「余白にこそ豊かさがあるんだよね。」と話してくださった。
余白・・・いい言葉。ママになってから、私の辞書になかったやつだ。
どうしても必要じゃないものは持たずに暮らす。
私はこれまでそうしてきたけれど、「ひょっとしたらの可能性」のあるものを思い切ってポンと買ってみたら、羽が生えたように自由が増えた。
「いやいや買うにも維持にもお金がかかるじゃん」と思う人もいると思う。でも、何をセーブして何にお金を使うのかは本当に人それぞれで。
そもそも私は物欲が本当にないタイプだ。今まで支出の多くを占めていた「飲み代」「交際費」も今や子育て&外出が難しい環境で全然かからない。だからこそこの選択ができると踏み切れた。買えないと思い込んでいるのは案外自分自身なのだ。
思い込みの蓋を外すことが大事だとまた思い知った今回。買い物だけじゃなく、こんな風に自分の希望をバンバン解放していきたい。