ジュゼッペ・シノーポリとたい焼き
毎日ベッドの片隅で繰り返し繰り返し聴いていたのはジュゼッペ・シノーポリ指揮による、マーラーの交響曲5番の第四楽章でした。
ごく淡い色の砂浜と真珠色の空を映した海。ちぎれた雲の間からは夕暮れの陽がこぼれだし、全てを朱く染めていく。なだらかな波は小さな泡をつくりながら足もとに寄せては返す。何か叫びたくとも声にならずに、時間は過ぎ去る。穏やかで密かな楽曲の中に、さまざまな心の揺れを聴くことができます。
マーラーの5番、4楽章。いつもわたしの心にすっと染みこんできます。
そしていつになく、にこやかで素敵な表情のシノーポリ。そのお顔をじっーと見つめていたら、子門真人さんに見えてきました。検索したらやっぱりちょっとだけ似ています。このお二人が多くの人に感動を与えたことに変わりはありません。天才はいつも相似形です。マーラーのなかのおよげたいやきくん。きっとわたしが想像する真珠色の海の中で、桃色サンゴが手を振っていることでしょう。
シノーポリが「およげたいやきくん」を歌ったら、どんな感じなのでしょうか。
下記のマーラー「交響曲5番4楽章の録音」はカラヤン指揮です。
子門真人さん「およげたいやきくん」
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