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狩猟デビューまでの道のり②銃所持許可取得

 前回記事はこちら↓

 狩猟免許を取得したので、次は銃所持許可を取得します。
 狩猟免許の取得のみでは狩猟はできません。
 取得の順番は狩猟免許・銃所持許可どちらからでも問題ありません。
 個人的には、試験問題の難易度的に狩猟免許から取得する方がスムーズだと思いました。

 銃所持許可は都道府県公安委員会が行うので、今度は警察署とのやり取りになります。 
 狩猟免許と同様に筆記試験と実技試験があります。

①筆記試験(初心者講習)

 まずは銃所持許可の筆記試験(=初心者講習)を警察署に申し込みます(先に実技試験から受験することはできません)。
 申込期間は試験月の2か月前から講習開催日の10日前までで、申込に必要なものは以下のとおり。

  1. 講習会受講申込書

  2. 申請者の写真(3.0cm×2.4cm。6か月以内に撮影したもの)

  3. 受験料6,900円

 試験は講習のすぐ後に行われます。講習申込時にもらえるテキストから出題されるので、早めに申込をしておくと良いです。

警察署でもらえるテキスト。ハンターになってからも、法令の振返りのために時々見ています。

 試験は正誤問題で、50題中45題以上正答すれば合格ですが、運転免許試験を彷彿とさせる出題文に苦しめられます。例えば、

日の出直後や日没前の暗い時間帯は鳥獣の判別に気をつける必要がある。

 とか…笑
 合格点に達していれば、即日、実技試験の申込に必要な「講習修了証明書」がもらえます。

②教習資格認定申請(面談及び身辺調査)

 筆記試験合格後は教習資格認定申請です。これは、射撃場での実技試験(教習射撃)を受験するための資格を取得するためのものです。
 警察署に以下の書類を提出し申請します。

  1. 講習修了証明書

  2. 教習資格認定申請書(警察のHPからダウンロード可)

  3. 経歴書(警察のHPからダウンロード可)

  4. 同居親族書(警察のHPからダウンロード可)

  5. 診断書(3か月以内に医師が作成したもの。精神科医以外でも可)

  6. 住民票の写し(本籍地の記載のあるもの)

  7. 身分証明書(市区町村が発行するもの)

  8. 申請者の写真2枚(3.0cm×2.4cm。6か月以内に撮影したもの)

  9. 申請手数料8,900円

 診断書は、教習射撃後に銃所持許可を申請する際にも提出を求められるので、原本の返却を願い出るとスムーズです(診断書作成日から3か月以内に銃所持許可申請まで行けば同じ診断書の提出も有効です)。

 申請書類を提出すると、警察官との面談調査(30分程度)が行われます。申請書や経歴書の内容に沿って質問されるので、素直に答えれば大丈夫です。

面談調査の後、後日身辺調査のため

  1. 近所の人(隣家や同じ町内の人、賃貸マンションの管理会社等)

  2. 友人

  3. 職場の同僚

名前、住所、連絡先の記入を求められたので、事前に答えられるようにしておくと良いでしょう。

 わたしの場合、申請して1週間程度の間に上記3者+親族に電話で身辺調査が行われたので、連絡先を書いた人には、事前に警察から連絡がいく旨を伝えておくとビビらせずに済むかと思います。電話は10分程度で、面談調査のときと同じような質問をされたようです。

 同時並行で購入する銃を決めました。銃砲店で取り扱っている中古の銃だったので、お店に取置きをお願いしました。銃の自宅保管に必要な銃ロッカー、弾ロッカーも用意してもらえることになり安心。

 申請から1か月程度で警察から「教習資格認定証」を受け取りに来るよう連絡があります。
 受取の際は、教習射撃(=実技試験)で弾を使用するための火薬類等譲受許可申請同時に申請するとスムーズです。

 その後、直接射撃場に連絡し射撃場での教習射撃の申込を行います。教習射撃を実施している射撃場は、警察署のホームページで確認できます。

 射撃場からは、当日

  • 教習資格認定申請書

  • 耳栓

  • ゴーグル(目の保護用。サングラスでも可)

  • 受検料(わたしの場合は4万5,000円でした)

 を持参するように言われました。
 教習射撃は、座学→練習射撃→試験と合計4時間程度かかりました。練習射撃は最低でも25発、わたしの受検した射撃場では25発×2=50発撃ちました。飛んでくるお皿(クレー)目掛けて撃つのですが、銃が重くて疲れる疲れる…最後のほうは腕が全然上がらなくなってしまいました。そして音がすごい。爆音。

練習の結果はこんな感じ。/が的中 、〇が外した

 散弾がちょっとでもお皿をかすったら命中扱いになるのでありがたい。
 散弾銃には2発まで装填可能ですが、本試験では装填動作もチェックされるため弾は1発ずつ装填するように指示されます。1発ごとに装填動作をとらなければならないので、腕がちぎれるかと思いました。
25発中2的中すれば合格なので、腕を上げられれば試験に合格するといっても過言ではないです。

③銃所持許可申請

 教習射撃に合格すると、「教習修了証明書」が手に入るので、これでいよいよ銃所持許可申請です。
 申請に必要な「譲渡承諾書」は、銃の譲受先の銃砲店等に記入してもらう必要があるので、事前に書いてもらっておきます。
 そして、警察署に「教習修了証明書」「譲渡承諾書」、申請書、診断書等を提出します。申請手数料は10,500円でした。とほほ。

 所持許可が下りるまでの約1か月の間に、銃ロッカー、弾ロッカーを自宅に設置します。
 銃ロッカーは、壁に固定する必要はなく、重さが17kg以上になるように重しを入れておく方法で設置しても大丈夫です。銃ロッカーと弾ロッカーは異なる部屋に設置する必要があります。

 警察から許可が下りたとの連絡があったら、警察署から所持許可証を受け取り、3か月以内に銃を所持します。銃を所持したら、警察署に行って銃の確認を受けるとともに、後日自宅に来てもらい、銃の設置状況の確認を受けてください。
 わたしは面倒だったので、所持許可証をもらい、その足で銃砲店に行って銃を受け取り、再び警察署に舞い戻り銃の確認(15分程度)を受けるのを1日でやっちゃいました(全然行けました)。

 ここまで終えればいつの間にか自宅に銃があります(笑)

いざ出猟!その前に狩猟者登録を済ませましょう
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