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自己注射生活スタート〜はじめは通院が大変

☆自己注射は12時間おき、1日2回

 ヘパリンは、注射をしてから約12時間で体内での効果がなくなってしまう、という性質があります。
 ということで、自己注射は1日2回、12時間おきに行うことになっています。

 我が家は、当時小学1年生の息子がいる共稼ぎ家庭。
 息子の起床時間より前に注射を済ませたいと考えたので、朝6時を注射の時間と決めました。

 定時で退社できれば夕方6時頃に帰宅することができるので、ちょうど12時間後。前後1時間ぐらいならズレても大丈夫とのことだったので、ちょっと残業があってもだいじょうぶ。

 念のため、会社のデスクの引き出しと通勤カバンの中には注射セットを常備していました。電車の遅延や災害などで帰宅できないこともあるかもしれないので・・・。

☆ヘパリン注射の副作用は?

 妊娠初期は、杉ウィメンズクリニックへ2週間おきに通院する必要があります。

 ヘパリンの自己注射をすると肝機能が低下するため、この副作用のレベルが想定内で収まっているかを丁寧に診ていく必要があるそうです。

 肝機能が落ちるということは、カラダがだるくなったりするんでしょうか? と質問したところ、看護師さんは「この時期はツワリもあるので、ほとんど分からないと思います」とのこと。

 確かに、分かりませんでした。だるいといえばだるいけど、何せツワリでヘトヘトなので・・・。看護師さんの言うとおりでした。

 ちなみに、ヘパリンもアスピリンも血液がサラサラになる薬なので、肩こりとか良くなったりして!と非科学的な期待をしていましたが、そういうこともなかったです。

 注射の影響の自覚症状は、良い面も悪い面も、ワタシの場合ではありませんでした。

☆妊娠初期は通院が大変でした

 副作用は感じませんでしたが、通院は大変でした。

 2週間おきの杉ウィメンズクリニックだけではなく、通常の産婦人科の妊婦検診が3週間おき。

 さらに我が家は体外受精で授かった子なので、8週までは不妊治療のクリニックでも毎週チェックがありました。

 つまり、週に1〜2回の病院通い。

 はじめは仕事と両立していましたが、ツワリが本格的になってくると、さすがに無理。欠勤が多くなり、職場には迷惑を掛けました。

 でも。この時期はしょうがない。無理ができない時期です。

 体調が良くなってから恩返しをしよう、と長い目で考えるしかないと思います。

 妊娠初期は、不育症のあるなしに関わらず、流産の確率が高い時期でもあります。

 何かあっても不思議ではない。どんな努力も及ばない、どうにもならない。そのことは、過去の経験から、痛いほど知っていました。

 毎回、診察のたびにキュッと心臓がつかまれるような緊張が走ります。

 そして、無事に心拍が見えるたびに、ああ良かった、と力が抜ける。その繰り返しでした。

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