最後に〜お空の子とおやつタイムと源さんの歌
8月の末に、元気な女の子が産まれてくれました。
不育症治療はここでおしまいなのですが、最後にひとつだけ。
お空に帰ってしまった子の、ご供養の話を。
☆お空に帰った子を忘れたくない
これも、ちょっと説明のしにくい心理なのですが。
不育症治療をして新たな命を授かるのはとてもうれしい一方で、「なくなってしまった子を、ちゃんと覚えていてあげられるだろうか?」という葛藤がありました。
死産した子を覚えていてあげられるのは、わたしと夫くんだけです。
でも、次の子が産まれて育児で忙しくなったら、あの子のことを忘れちゃうんじゃないだろうか。それは、あの子に対して、とっても申し訳ないんじゃないか・・・。
妊活し、さらに不育症の治療をを選んだのですから、何を今さら、という話かもしれませんが・・・当事者の方になら、理解していただける気持ちでしょうか。
☆心穏やかに思い出せるように
結論から言うと、忘れることはありませんでした。
だいじょうぶです。
ただ、少し心境は変わってきます。悲しいながらも、心穏やかに思い出せるようになりました。
わたしはなくなった子のお顔を見ることができたのですが、ちょっと微笑んでくれているような記憶になっています。
こういう変化は新しい子の影響ではなく、時間の流れによるものかもしれません。
☆月命日のおやつタイム
我が家では、月命日(産まれてくれた日)には、お花を飾り、夕食後に家族みんなで目を閉じて手を合わせてから、ちょっとスペシャルなおやつを食べることにしています。
ムスコには「ナムナムするよ」と声を掛けています。彼にとっては、月に一度のケーキやおまんじゅうが食べられる日、という認識かもしれませんが、それでいいと思っています。
家族の暮らしの中で、ご供養する時間を自然に持てるように、ようやくなってきました。
星野源さんの「Family Song」という歌の中に、「遠い場所も、つながっているよ」という言葉があって、この歌を聴くたびに、わたしはお空の娘のことを思い出しています。