ゾワゾワする暗さ。こりゃあ「ファンタジー」だわ
ウディネとリスボンの映画祭ハシゴを終えて友人達が旅行中のエジンバラにやってきた。(エディンバラって書くべきでしょーって思っても気にしないで!)
海外でこんなに連続して友達、しかも日本人、に会うことないよなぁ。
千葉にいて埼玉の友達にさえなかなか会えないのにやっぱり距離って不思議だね。
ここで合流するのは、もう15年くらいの付き合いになるおっちゃん友達と、その仲良しさんで私も何度か会ったことがある人。
2人は年1くらいで旅行に出かけているらしく、今回はロンドンでミュージカルとか観たのちスコットランドに来てウイスキー蒸留所巡りをすることにしたんだそう。
私がエジンバラのホテルに着いたのは飛行機の遅延とバスに乗り遅れたせいで深夜3時過ぎ頃。
バスに乗り遅れたのは私がコンタクトレスのクレジットカードを持っていなかったから。。
いろんな意味でさすがスコットランド。
バスのチケットをその場で運転手から買うことはできるんだけども、コンタクトレスのカード(あの、差し込むタイプじゃなくてスイカみたいにピピっとタッチするカード)しか使えない。
完全にそっちタイプに乗り換え済みの街だった。
ヨーロッパ、ここに限らず全体的にそのコンタクトレスのカードが主流だから、毎回「ごめん差し込むタイプなの」と言って使ってて、早く変えなきゃとは思ってたんだけど
だいたいどのお店も両タイプの機械とも持ってるから今まで問題なかった。
だから今回もそのカードで来ちゃってた。(コンタクトレスだと暗証番号いらないから盗まれた時しばらくバンバン使われそうで心配、というのもあるし…)
しかも深夜だしバスだし、カードが使えなかった時点でも、私はまだどっかで「まぁ乗せてくれるっしょ」と思ってた。が都会のバスは厳しかった。
「このカードじゃ使えないから現金をおろしてくるしかない…空港にATMがあるはず…」って。
どんなに困って見せても「まぁいいよ、乗っちゃえ」と言われる気配もなく、
結局そんな眠い中でも降りて現金をおろして次のバスを待つはめになった。
他の国のバスなら、
別に何人乗ろうがどうせ走らせるわけで、減っても増えても給料は変わらないから支払いあんまり気にしない運転手も多い。
むしろほとんどそうだったといえる。
「いくらですか?」とかいって小銭数えたりしてると「もういいよいいよ、もらうのもおつり出すのもめんどくさいから座っちゃって」みたいにバスの運賃が無料になったことは数え切れない。
クリスマスとかなんて「お金はいらないよ!メリークリスマス!」とか言われたりもした。運転手の奢りな訳じゃないんだから粋なのかは微妙なとこだけど。
手数料がひどいから現金をおろすのは本当に嫌だったんだけど、仕方ない。
泣く泣く、どうせユーロをおろすならと20€おろして急いで戻って次のバスをつかまえたら今度は「現金で払えるけど、おつりが出せない」
なんなんだよくそ!はげ!
現金で払えるならおつりくらい用意しとくか自分の財布からでもなんかやってくれないもんかね!このオヤジ!意地悪で不細工な……と深夜の疲れのせいで無駄に多めにむかつきながらも
もう次のバスまで待つのもだるかったからおつりは諦めて支払ってホテルに行った。
20€使うならウーバー呼んでもあんまり変わらなかった…。
そんなこんなでとても遅くなってしまったんだけど
いったん眠ってた友達がわざわざ一度起きて早速ワイン乾杯してくれた。ホテルの部屋に用意されていたウェルカムワインだけど結構美味しい赤だった。寝起きからワイン飲む気になるのすごい😂
スコットランド到着から寒かったからほっと一息。
友達とは長い付き合いだから到着してすぐスッピンになってスウェットに着替えてぐうたらワイン飲んでそのまま爆睡する気楽さで
ここもすでに居心地が良い。
私は翌日チェックアウトギリギリまで寝させてもらって、2人はちゃんと早起きして朝食を食べに行ったらしい。
これから車で田舎までドライブして、田舎の宿に一泊して次の日ウイスキー蒸留所を巡りながらまたエジンバラに帰ってくるみたい。
車がホテルに来るまでの間、私も近くを散歩して、カフェでパン買ったりしてきた。そのあいだ少し歩いただけでもなんだか、わくわくした。
キン と冬のような空気にどんよりした空。
そしてポルトガルのカラフルな建物たちとうってかわって暗く重厚感のある建物がずらーっとならんでいて迫力がある。
J・K・ローリングがハリーポッターをこの街の何箇所かのホテルやカフェで書いたというのもすごく
なるほどな〜🤩と思う。
ファンタジーってなんか可愛いイメージも浮かぶけど、
よく思い出してもらうと全然明るく軽く可愛いばかりじゃないんだよね。暗さや怖さや悲しさの割合の方がむしろ大きいはず。
私が好きなファンタジー作品たちも揃いも揃って悲しい。
そりゃファンタジーの中でもジャンルがあるんだと思うんだけど、もうエグいつらいしんどい…な話を、なんとか可愛くアニメにしたり現実離れさせてキラキラにして、見れる語れるレベルにしてる、みたいな話がよくある。
ぐっさり掘られる部分があるからこそ心から離れていかないんだと思う。
話がそれたけど、ハリーポッターという誰もが知ってるファンタジーも勿論私は大好きで、
「映画人がハリポタを好きとか言うな」「俳優なら他に見るべき映画が…」云々という小難しい映画人たちなんて知ったこっちゃない!好きすぎてオタクだと言いたいくらい。
丁度同じくらいの世代で彼らと成長してきたから上映していた当時、心底ハリー達が羨ましかった。
魔法学校にどうやったら行けるのか、本当にどこかに存在してないか、めっちゃググったりしてリアルな学校の勉強どころじゃなかったりした。
いくつも呪文を覚えてるし、ハリーポッターのポスターやグッズを見たり曲を聞くだけで、
どうしようもなくときめくあの感じは未だに変わらない。
キャストではダントツでロン推しだった私は
中学生か小学生の頃か忘れたけどロン役のルパートグリントに手紙を出して、しかも返事が返ってきて耳から煙を吐き出したいほど発狂して喜んだ。
返事の文はその時期に皆に出すコピー(アズカバンの撮影中みたいなことを書いてた気がする)、その文の最初と最後の「千紘へ」「ルパートより」だけ直筆。
もう一枚、A5サイズくらいのルパートくんの写真が入っていてそこにも直筆のサインが書いてある、
というかんじだった!
それだけでも、本人がほんとに全てに書いてるとしたら世界中の何万人のファン達のためにとんでもない作業量…
もし代理の人が書いていたとしても何万人も熱狂させていたことに変わりはなく、すごいことだし、その作品が今でもこの街の観光の目玉になっていることもやっぱり凄すぎる。
そんなエジンバラの街並みはまたウイスキー旅から戻ったらたくさん写真を貼ろう。
3人すでに1件目の蒸留所に到着。
ダルウィーニー
私ここの、1番安い年数のですら好きだった!
ビールとワインは多分日本中の同世代の子達が飲んだことない種類や量を飲んでるんじゃないかと思うし大好きだから比べようがあるし色々語れるけど
実はウイスキーは普段あんまり飲まない。
嫌いじゃないしそのへんのBARで飲むのだと竹鶴や余市をロックとかストレートで飲むのはわりと好き。
ラフロイグとかのピートが強いっていう(正露丸みたい!って言う人もよく聞く)のも好きでたまに無性に飲みたくなったりはするんだけど。
山崎も今あんまりないとかいうし、スナックやバーの1日ママとかで飲み屋に行くときにお客さんが飲んでたらストレートかロックでなら私ももらう。
…でも、ハイボールが苦手なの。
全然美味しくないハイボールを出してる居酒屋が多いからかな?
前に俳優の大先輩に連れて行ってもらった銀座のROCK FISH ってバーでは氷を入れないハイボールで、レモンも絞ってあって、とにかくハイボールにこだわってるお店だったから何倍も飲んだけど。
安くてテキトーな居酒屋ならずっとビールと緑ハイ、たまにホッピーか梅干しサワーか瓶のラムネを使ってるとこならラムネサワーもはさんじゃったり。
また話がそれたけど、とにかくハイボール嫌いのせいでウイスキーはあまり掘り下げてこなかった。
だからウイスキー好きのこの友人2人がこういう旅行をするところに混ざらなかったら一生蒸留所巡りをしようと思わなかったかもしれないしこの機会に沢山味わって知りたい🤩
すぐ向かい側、歩いて行ける距離のホテルに有名なバーがあるということで食後はそっちにもハシゴしてギネス(ビール)からのウイスキーを楽しんだ。
このバーのオーナーはなんと日本人!
だから日本でも有名なのか。
なんだかすごい人らしく、お客さんにも日本人がいっぱい。こんなスコットランドの田舎で。
もう1人働いてた店員さんも若いけどここで働くために引っ越してきたと。
ウイスキー通の人達の情熱も半端じゃないな😍
それにしてもなんでこんなにたくさん来てるの?と思ったら、丁度ウイスキー祭りの最中らしい。
そんな祭り中なのを知らずにここに来た3人だけど、わざわざそのお祭り目当てに日本から旅行にくるウイスキーマニアたちがいるような祭り中にここに来れちゃうなんて すごいラッキーなのでは。
地元の人たちももちろん来ていて、地元のおっちゃんたちからもオススメのウイスキーを何杯かいただいてしまった。
いろんな知識感想を聞きながらチビチビ飲むウイスキーは美味しすぎる。
この日はビールの後ひたすらウイスキーで良かった。
こんなことを書いている今も無性に美味しいウイスキーが飲みたくなっちゃってる…!
バーは情報収集の場としても大切なポイントだ。
皆さんありがとう!
ごちそうさまでした🙏😋
ということで明日は教えてもらったお祭りの情報を見ながら
またウイスキーな一日にお供します☺️