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満月珈琲店の星詠み第5弾、発売!
こんにちは、桜田です。
いよいよ明日、12月6日に満月珈琲店の星詠み第5弾が発売となります!
望月先生のお話、一足先に原稿を拝見させていただいのですが僕が今年読んだ本の中で一番面白かったです!
もうね、面白いを通り越して心にくる!!
どこがおもしろいとかここがいいとか、今回はあのメニューが出るとか色々言いたいのですが、とりあえず前情報なしで読んでください。
言葉が心にじんわりとしみてくるこの感じがたまんないです。
望月先生、本当にありがとうございますーー!!
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今回のカバーイラストは描き下ろしです!夜の遊園地を描いてみました。
観覧車とかメリーゴーランドを描くのがなかなか難しくて大変な作業だったのですが、この素敵なお話のカバーを描かねばならぬという責任感がめちゃめちゃいい燃料になってくれました。
自分でもこんな絵が描けるのかと思えた一枚でして、いい経験になりました!
帯にもあるとおり星詠みシリーズ、おかげさまで40万部を突破しました。
さらにさらに、世界16ヵ国で翻訳が決まっています。
(ちなみに英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポーランド語、ポルトガル語、中国語繁体字、韓国語、タイ語、インドネシア語、ルーマニア語、ロシア語、ハンガリー語、アラビア語、フランス語、チェコ語です。最初はアジア圏が多かったのですがヨーロッパ圏へ進出します。)
満月珈琲店が世界に広がっていくだなんてイラストレーターとしてこんなに嬉しいことはありませんー!望月先生には本当にすごいところまで連れきていただけて、なんと感謝を申し上げたらいいのかわかりません。
翻訳版を通じて各国の製本事情が知れるのも楽しみの一つです。
同じ内容のお話が言語や文化の違いでどう包まれるのか、一人の製本マニアとしてめちゃくちゃ気になります。
献本いただけると思うのでまた紹介していけたらと思います!
これまでに手元に届いた満月珈琲店の翻訳版は以前noteに書いた記事で紹介しているのでよかったらどうぞ!
さてさて、ここでイラスト担当よりカバーにまつわる裏話的なことをひとつ。
実は今回、5巻のカバーをどんな絵にしようかというのは4巻が出たときから僕の悩みでした。
というのも、1巻から4巻で朝、昼、夕、夜の一日の空の色を使ってしまったからです。(昼は4巻の口絵に入っています。最初はこの絵がカバーになる予定でした)
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テンプレートとデザインが合わなくて中面に移動になりました。
個人的に本のカバーというのはそのお話を象徴するようなイラストであるべきだと思っているのですが、続刊が出る場合だとそれだけじゃなくて並べた時の見栄えも意識したいなと思っています。
元々僕が好きなものを揃えて並べたいという派なので、その辺の楽しみもファンの方には感じてもらえたらなと思うんですよね。
そういう思いもあって、とりあえず今まで描いたイラストと同じような色はまだ使いたくないな……と思うわけです。
だとするとオレンジ一色のTHE夕焼けみたいなイラストとか、淡い青色が目を惹く薄明もありかなぁ、なんて考えながら望月先生の原稿を待っていました。
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その後、実際に原稿が届いてびっくりします。
遊園地!あ、その手があったか!
今まで描いていた太陽や月のような光からは神秘的なイメージがするのですが、遊園地の明かりからは人の存在が見えてきて、そこから生活感や人の営みのようなものが感じられると思ったんですよね。
今まで僕は絵の色というパッと見ただけの部分だけで考えてたので、こういう絵の奥にある部分で変化をつけることができたのはとても良かったと思います!
満月珈琲店のカバーイラストはいつも横長で描いたものをトリミングしています。この絵も実は横長で描いています。せっかくなので全体イラスト載せときますね。
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ではでは「満月珈琲店の星詠み」12月6日発売です!
既刊共々、よろしくお願いします!
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