リビング 一日一詩vol.73
雨が落ちる街角 緑潤してく
家の中で一人 言葉を起こしていく
文字のリズムがぴちぴちとじゃぶじゃぶ
レインブーツ蹴り上げ 汚れたって構わない
癖ついた思考回路の外にあるもの
探すために点検するここにあるもの
積まれた本着ない服錆びたキャンプ道具
比べたのは憧れとの生活 ゴール
スタイル もういい 大小じゃない
なんもなくても始めるからだこころ
それが解れば大丈夫じゃない
自分の内側を正しく見つめ
他との違いに気付けて築けた
しつけー過去と昔話
火つけて捨てたら未来志向だな
人からみてどう 上手くいく方法
内臓にわりぃから 断食してやる
安心してるかは心の在り方
不安におもうなら感謝から始めな
当たり前な何もかもが本当はあり得ない
馴染めない環境で本やRAPに頼った
遠いところにいる作者心通った
仕事後の夜中にリビングの作業場
俺がおれであることだけをただ謳歌
例えば漂う場 温度を一度上げようか
時に喰らう 残念な評価
勝手に辛くなる 自分下げようとする
でもそんなのは謙遜じゃない 誰もが失った時を弁償しない 習得していく技能が財宝やない
毎晩飲み歩き投げ棄てたバイト代 夢 外に求め彷徨った大都会
楽しく生きたもん勝ちだと吹かすのをやめ
楽しく生きる姿で人を元気にするだけ
叫んでいるのは 生きている証明
言葉を残すのが 生きていた証明
共鳴する世界との調和リフレインする韻律を浄化
秒で生きる二十四時間スローダウン
深夜二時残す文字溶けていくボーダー