見出し画像

ちーやん

大体、2歳くらいから、「ちーやん」と呼ばれていた。
妹は、「あーやん」と呼ばれていた。

でも、あーやんは、いつの間にか、
「あや」と呼ばれるようになった。

私だけ、ずっと「ちーやん」と呼ばれている。

私は、このあだ名をとても気に入っている。

高校の自己紹介でも、「ちーやん」と呼んでください!
と堂々、宣言していた。

だって、変なあだ名で呼ばれるのが、
苦痛だったから。

でも、「大人」に近付くにつれて、
「ちぃやん」と書いてみたり、
「ちひろ」って呼んでとお願いすることも増えた。

今、思い返すと、
「あいのり」みたいなことを一人でやっていて、
恥ずかしい。

とっても照れる。

でも、そのお陰で、
今でも、みんな、私を「ちーやん」と呼んでくれる。
あだ名があるって「幸せ」だ。

気に入っているあだ名に限るけれど。

最近なんて、妹の長女にまで呼ばれ始めている。
「それは、待って!」と言った。

でも、将来は、「ちーやん」と呼ばれるのだろうか。
複雑な気持ちでいっぱいだ。
でも、これだけは、断言できる。

夫には、「ちーやん」ではなく、
「千尋」と呼んでほしい。
一生、そう呼んでほしい。

旦那は、「千尋さん」と呼んでくれる事もある。

私は、今日も変わらず、岳さんと呼ぶ。

岳さん、おはよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?