浪人時代
私が、人生で、いちばん、髪の毛が、長かった時期。
ほとんど、「お尻」に近付いていたくらい、長かった。
それでも、髪を縛っていた記憶はない。
きっと、あまり重要な事では、なかったんだろうね。
でも、人生で一番勉強をした気がする。
あらゆる教科と、真剣に向き合った気がする。
塾の先生が、同じ大学の先輩だった。
いつも、大学の楽しかった思い出を語ってくれた。
私から、求めていたわけではない。
けれど、先生はとても楽しそうな顔をしていた。
そして、私にも、楽しい学生生活を期待している、
そんな予感がした。
「楽しそうだ」「私も、行くのもありかも」
と思っていた。
本当に行きたかった「大学」は違う。
でも、偏差値が足りなかった。
悲しいし、切ない、
けれど、
もう十分だというくらい、勉強した。
センター試験が思ったより良くて。
二次試験が終わった瞬間、
「絶対、受かった」と思った。
実際は、ギリギリの合格だったけれど、
入れたから、いいのだ。
私は、「学問」をこよなく愛している。
後悔はしていない。
でも、人生の「課題」はいっぱいある。
これって、「普通の感覚」なのかなぁ?
「普通」がわからないのが、悩み
「悩みなんて、ない方が良いに決まってる」
って、みんな言うでしょ?
私も、そう思う。
けれど、わからない。
こういう時に、親友に会いたくなる。
ただ、側にいて、話したい。
でも、母だから、
なかなか、そういう訳にもいかなくなった。
後悔しているわけではない
責め立てているわけでもない
私は、いたって、冷静だ
冷静に、
いま、できること と できないこと
を 分けている最中
いいように 転べば いいな
と 思う
くるりに尊敬の念をこめて、
「僕の優しさも段々年をとる。
大人になった女の子、
僕をどこまでも愛してくれよ、何ももてあまさないで。
好きだという気持ちだけで、
何も食べていいくらい、愛おしい顔をみせてくれよ。」
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