お義父さんの可愛いらしさ
私の娘(4ヶ月)をみて、お義父さんは言った。
「娘の瞳の色は黒なんだね。
僕は水色だったから、黒色がある事を知らなかった。
大人になったら、茶色になるのかね。」
私は、
「大人になっても、黒色のままだと思いますよ。
瞳の色、黒目の大きさは、大人と変わらないはずです。」
と答えた。
近くにいた義伯母さんが、
「瞳が黒色の事も当然あるよね。
あ~やっぱり可愛い。ん~可愛いねぇ。」
と笑って、娘に頬ずりしていた。
私は、少しフリーズしていると、お義父さんが少し焦って話し始めた。
「鳥の目は、大人になると変わるものがほとんどなんだ。
子どもの鳥の瞳は水色で、大人になると変わるのは別に不思議な事ではない。
だから、人間の子も変わると思い込んでいたよ。」
お義父さんは、驚き、少し嬉しそうに明るい声でそう話してくれた。
お義父さんの無邪気な瞳が心に留まり、私にふわっと温かい風を起こしてくれた。
可愛い。(お義父さんに対しての感情だ。)
とても素直で、純粋な人だ。
もっと色々な話をしてみたいし、私の知らない事を教えてほしい。
人は興味のあるものしかみえない。
見たいものしか見ていないし、見えない。
義伯母さんの家にお邪魔すると、
「私たちに娘が生まれてから、赤ちゃんを身近に感じ、赤ちゃんが目に付くようになったわ。
今日なんて、赤ちゃんを上手に抱っこしている子どもをみて、あまりにも上手だったので話し掛けちゃった。
普段はこんな事しないんだけどね。」
と笑顔で話してくれる。お義伯母さんはお話好きで、
私の話もたくさん聞いてくれる。
今まで意識してみていなかったもの、既にあったもの、
私たち夫婦に子どもができて、お義父さんもお義伯母さんも、
毎日の楽しみが増えたのだそう。
お義父さんも義伯母さんも、
『みてね』という写真共有アプリで、
毎日の更新をチェックするのが日課となった。
日々の成長を純粋に、ひたすらに、喜んでくれる。
私は楽しそうで、嬉しそうで、微笑ましい二人のために、
毎日せっせと写真を撮っては、アップロードをしている。
それがたまらなく喜ばしいのだ。
写真や動画をあげるのが緩くなった今も、
あの時に感じていた事と、全然変わらないと
ふと、思う。