一点の曇
フォーカシングイリュージョン」
ここ数日のうちに知った言葉です。
イギリスの王子が離脱するニュース関連のとある記事の見出しでした。
[ヘンリー王子の「フォーカシング・イリュージョン」の結末]
とのタイトルでした。
一部抜粋させてもらうと、
【フォーカシング・イリュージョンとは、「○○さえあれば幸せになれる」、「○○があれば成功するはず」と、ある特定の価値や自身が注目する要因を実際以上に過大評価する傾向のことである。ダイアナ元妃の事故死のトラウマもあり、メーガン妃が叩かれ家族がメディアに追いかけまわされる度に、ヘンリー王子のその幻想はより強くなっていったはずだ。】
フォーカシングイリュージョン。
焦点を合わせすぎるっていうことかな。
一点の曇を見つめて見つめて、足るを忘れる。
わたし、これが自分の最も良くない癖だと思っていて。
「〇〇じゃない」ことが気になって「〇〇はある」ってことをすっかり忘れてしまう。
自分も嫌いで相手も自分のことが嫌いな人に囲まれている時間が続くと、
生きている意味がわからなくなる。
他の場所には好きな人たちがたくさんいて、私に元気で生きていてほしいと思っているのに。その存在をすっかり忘れて目の前のことに苦しんでしまう。
だから、こんな人たちいなくなればいいのに、そしたら全部解決するのに、と狭く考える。だけど、その人たちと会わなくていい日が続くと、ほかの不安がすぐに顔を出す。
何の不安もないときの自分は、「どこか体が痛いから病気だ」なんて考え始める。
この言葉の意味を知って、
足りない一点を見つめ続けた結果は「幻想」なんだ、って。
足るを知るには、なしを忘れて過ごすことができるといいのかな。
目の前の姑を忘れて、遠くの母を思う時間にできたらな。