呼びかけると散っていく1歳児の集団。
風船遊びをした。
どんどん膨らませて、ポーンと放る。
子ども達の視線はその丸いものに集中し、その獲得に躍起になっている。
子ども達は1歳から2歳だ。
割れるのが怖くて、隅っこで壁の花になっている子がいる。
色のこだわりで取り合いをする子がいる。
風船の間を駆け抜ける子がいる。
風船を力一杯握りつぶそうとしている子がいる。
風船に座りお尻で圧迫している子がいる。
このカオスな状況で、風船が割れることはなかった。
割れることに1番恐怖していたのは保育士の方かもしれない。
そう、ここはまさに野生の王国。
この世に生まれ出てまだ数年、まだまだ色々とこれからなのだ。
以前、0、1、2歳児の保育をしたことのない幼稚園教諭の友達が嘆いていた。
2歳児の子ども達に素敵な笑顔で、
「おいで〜!」
と呼びかけると、散った。
うん。そうだね、集まらないよね。
自我の芽生え真っ盛り、1歳児クラスの保育をしている保育士の皆様、お疲れ様です。
これからも頑張りましょう!