不可思議な吸引力-どくだみの花咲くころ-
まず1ページ目から、強烈な磁力を感じました!
ジャンル不詳なのに、凄い熱量の予感、読み進めれば進むほど、物語に巻き込まれていく快感。
こういうの大好きだスタンプを、バーンと押したい(笑)
小学生を主人公にしなければ、絶対に語れない物語。
子どもならではの混乱や、どきどきや、わくわく。
そして痛み。
あますことなく、まるで極彩色の絵本のように目の前に展開されていきます。
成長とともに忘れ去っていくものですが、子どもの世界を見つめる目線は低いです。大地に近いぶん、実は見えているものが深いのではないか。一コマ一コマが、それを伝えてくれます。
まだ羽毛の生え揃わない、卵の殻がついたままのような、剥き身の魂。
その心が映す風景は、とてもなつかしく、新鮮で、どこか切ないです。
このまま、ジャンル不詳のまま、作者さんの心のままに、描きつづけてほしい物語です。
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