プレゼンがエンタメに!?「ペチャクチャナイトさせぼvol.1」でおしゃべりしてきたレポ
2024年7月、佐世保市では初開催となるイベント「ペチャクチャナイトさせぼ vol.1」が開催されました。一体どんなイベントなのか!?
わたしもドッキドキで参加して楽しんできたので、そのようすをレポートします!
おしゃべり感覚でプレゼンテーションを楽しむ「ペチャクチャナイト」
世界中で行われているこのイベント。
各地にオーガナイザー(主催者)がいて、年齢や性別、職業にこだわらず多くの人が参加して自由なテーマでプレゼンを通じた交流を行っているようです。1人あたり6分40秒という時間制限を設けることで、自分の伝えたいことをより凝縮できるという点。そしてオーディエンス側においても短時間で集中して聴くことができるという、通常わたしたちが思い描くプレゼンのハードルをぐーーっと低くした感じですね。
どんな環境でも、プレゼンターとオーディエンス、タイムキーパーがいれば成り立つ表現、ひとつのコミュニケーションであるといえます。それだけ普及するのも納得かも……!
佐世保でこのイベントが始まったのは、わたしのママ友のせいこさんが「佐世保でのつながりがほしい!」とオーガナイザーに手を挙げたことがきっかけでした。
企画に賛同した株式会社ヒューマングループの内海梨恵子社長や、佐世保市若者活躍・未来づくり課のみなさんなど周囲を楽しく巻き込みつつ運営チームを結成し、無事に開催の日を迎えることができました。
会場となったのは佐世保市役所に新たに誕生した13階ラウンジ。学生など市民向けに開放された空間(Wi-Fiがあるのが感動)は、市街地や港が一望できます。
ふだんは市役所開庁の17時までのオープンなんだけどこの日だけは特別。市役所では前代未聞の「ペチャクチャナイト」仕様のフロアに大変身を遂げました。
せっかくなら美味しいお酒も楽しもうということで、会場では「佐世保夕陽麦酒(SASEBO SUNSET BEER)」のクラフトビールに加えて(主催者さんがちゃんとテイスティングして厳選したそうです)、ノンアルドリンクも提供。
ちょっとしたお菓子なども広げたりして、まさにホームパーティーの様相です。
フロアにはターンテーブルも登場! DJによるレコードさばきが見事。心踊る音楽が会場を包みます。
うっかり市の施設だということを忘れてしまいそうです。
雰囲気は和やかなパーティーさながら……なんだけど、これからプレゼンが始まるんですよ。空気が若干ソワソワ、ワクワクへと移行してきたころ。いよいよプレゼンが始まります。
今回登壇したのは、ライターであるわたくし山本千尋を含めた8名(敬称略)。
松瀬 彰(坂の上不動産)
稗田 憲太郎(佐世保の読書会主宰)
池野 辰太郎(有限会社 酒の一斗 取締役専務)
内海 梨恵子(株式会社ヒューマングループ代表取締役)
和田 智暁(お寺の住職兼幼稚園・保育園理事長)
鶴 大地(佐世保市議会議員)
横尾 初喜(映画監督)
登壇者はみんな佐世保にゆかりのある人たちばかり。実にバリエーション豊かなラインナップとなりました。なかなか一堂に集まることってないんじゃないでしょうか。
プレゼンの順番はわたしがトップバッターだったので、口から心臓が飛び出そうになりながらもお酒の力を借りてやり切りました。
テーマは「佐世保をおもしろがること」について、わたしなりの取材経験などを踏まえながらお話させていただきました。
20秒×20枚に思いをこめて
これが実際にやってみるとすごいんです。20秒がまたたく間に過ぎていく。速い!とにかく速い!
たぶん言いたいことを詰め込みすぎたのか、終始せわしないプレゼンになってしまいました。しかも、プレゼンには禁じ手であろうカンペを見ながら話してしまうという。
それがないと頭のなかが真っ白になってしまいそうなほど実は緊張していました。
けれど、そんなガタガタなプレゼンにも相槌を打ってくれたり笑ってくれたり、拍手をしてくれたりするこの会場のあたたかさよ……。
泣いても笑っても持ち時間はみな平等です。話し終わったあとは、怖い絶叫マシンに乗ったあとのような爽快感に浸れます。
大人も子どももこれはチャレンジし甲斐があるなと感じました。
自分の知らない世界に“直”にふれるおもしろさ
なぜ、自分の知らない世界の話を聞くのってこんなに面白いんでしょう。
インターネットの記事を眺めているだけとはまったく違う風がこちらに届いてる感じなんです。
なぜなら語っている本人が目の前にいるのだから!
特にこのペチャクチャナイトでは、短い時間のなかでメッセージを伝えなければいけないため、こちらもすごく集中して聞いてしまう。それが可能な時間設定だから。居心地の良さを追求する建築家(ペチャクチャナイト発案者)ならではの感覚なのかな? すごい。
まるで小鉢がいっぱい乗った定食を食べているような、とても贅沢な時間だと思った次第です。もちろんお話し中でも飲食OKなので、リラックスした状態でいられるのもうれしい。
途中休憩を挟みながら、プレゼンターの楽しい話ですっかり心もお腹もいっぱいになりました。
アフターパーティーでつながる
ペチャクチャナイトの醍醐味はプレゼンだけではなく、アフターパーティーもその1つです。
始まるや否や雰囲気がさらに一変。DJの本領発揮で市役所13階だけがクラブと化しました。
登壇者とオーディエンスの枠を越え、プレゼンの感想を伝えたり言い合ったり、お互いの事業について語ったり雑談で盛りあがったり、新規のお仕事に繋がりそうなお話が聞けたりと、あちこちで人が繋がる光景が広がりました。
たぶん佐世保は、なかなかこうした出会いに恵まれる機会って少ないのかもしれない。肩書き関係なく佐世保で何かしらおもしろいことをしたい、何かしらやってるもしくは愛を内側でこじらせているなどなど、そんな人たちがビジネスライクではなく集える場所が。
がっちりと握手を交わすというよりはお互い顔を見て「何かあったらよろしくです」と微笑みあうようなゆるいつながりが、わたしにはとても心地よかったなぁ。
主催者のせいこさんに今回の感想をうかがいました。
ペチャクチャナイトは一過性のイベントに留まらず、新しい場所としての機能を果たしてくれたように思います。
次もそのまた次もやります! 詳しくはSNSアカウントをチェック
今後もペチャクチャナイトは行われるそうなので、詳しい情報はぜひアカウントをフォローしてチェックしてみてください。
運営や参加に興味がある方はお気軽にお問い合わせくださいね♪
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