![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20633464/rectangle_large_type_2_9b026ab6f6613f4e93b967c180571be1.jpg?width=1200)
映画鑑賞①「冬冬の夏休み」
「冬冬の夏休み」台湾(1984年)/ホウ・シャオシェン監督
あらすじ---------
台北の小学校を卒業した冬冬(トントン)は妹のティンティンと二人、夏休みを田舎の祖父の家で過ごすこととなった。母が入院し、父が看護で病院につきっきりになるためだ。近所の子どもたちともすぐに仲良くなり、トントンは田畑を駆け回って楽しいひと夏を過ごす。
--------------------------
ホウ・シャオシェン監督の映画「冬冬の夏休み」を鑑賞。
子どもの視点からみる大人の世界を、田園風景の素朴な美しさと抒情豊かに描いている。
我が家にはホウ・シャオシェン映画はほかにも「悲情城市」「恋恋風塵」などがあり、家の映画シリーズを彩っている。
個人的な意見ですが、彼の映画は安心してみられる作品が多い。どの風景、カットも美しく、さまざまな人間の機微、背景にあるその人のストーリーが静かに淡々とつづられている。特に若者の視点から見た大人の不条理や社会を描いてる作品が瑞々しくて好きです。
一方、真逆なのが同じく台湾の巨匠エドワード・ヤン監督作品。(「冬冬の夏休み」では、冬冬のお父さん役で一瞬出演。)
エドワード・ヤン監督の映画は、見た後はショックで数日不安な気持ちになることが多いです。でもなぜか自分を惹きつけてやまないのは、人間の見たくない不安や恐怖が、日常の中に衝撃的な形となり、風船が突然割れるように起こるからかもしれない。
「ヤンヤン夏の思い出」(2000年)台湾/エドワード・ヤン監督