（ほぼ）500字映画レビュー③

【（ほぼ）500字映画レビュー】
5月の一ヶ月間、毎週火曜日に映画レビューをupします🎦✍️
ジャンルは問わず、U-NEXTで見放題配信されているものの中から「今観て心ふるわされたもの」を紹介していきます。

第三回目は...

『ブレックファスト・クラブ』

弱さも、みせようよ

休日の土曜日にも関わらず、学校に集められた5人の高校生はガリ勉、スポーツバカ、チンピラ、不思議ちゃん、お姫様...タイプも属するグループもまるで違う。図書館に閉じ込められ「自分とは何か」という作文を書くよう先生から命じられた5人は書く気がおきず、ダラダラと無駄話をする。"ここに来た理由"を話すことをきっかけに心の内をさらけだし、5人の絆は深まっていく。

自分はこうだ、お前はこうなんだろう...。
決めつけていた枠が、会話によってゆっくり確かに壊されていくのが気持ちいい。そのための儀式のような、胸が痛くなる告白に心がふるえます。
お姫様と不思議ちゃん、スクールカーストで言えば天と地の女子二人。もしかしたら、本当の友達がいない、というのは同じなのかもしれない。弱さを見せることで、繋がれる部分ってあると思う。
変わる手助けをするのに「どうして優しくしてくれるの？」「そうさせてくれるから」という二人のやり取りと、その優しさがハッとする展開を生むのが素敵です。
子供達だけじゃなく、燻る大人も同じ世界に存在しています。5人をドアの外から厳格に監視していたはずの先生が、いつの間にか自分の問題にかまけて用務員のおじさんに相談していたりする。この先生の憎めない感じ嫌いじゃない（笑）
冒頭のデヴィッド・ボウイの言葉が、映画を観終わった後に、もう一度胸に響きます。

ブレックファスト・クラブ（THE BREAKFAST CLUB）
1985年公開

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画像出典:yahoo映画（https://movies.yahoo.co.jp/movie/20683/）

※5/12にInstgramで掲載したものを後追いで掲載しています。