9_社会保険のこと
PMI(M&A後の統合業務)で業務支援している企業の従業員向けに、社会保険への加入について説明する機会がありました。誰かの役に立つかもしれないので、そのとき使った資料を載せておきます。
今回は、社会保険に加入した経験がなく、そもそも興味・関心もなかった人たちがターゲットだったので「ゴロ寝しながら読んでもイメージが掴める」ことを目的に作成しました。
細かい話は個別面談でフォローする想定です。
従業員の方たちと個別面談して、社保加入への意思を確認し、ついでに労働環境や業務面の不安・不満などをヒアリングして、支援先の社長と対応策を練ることまで含めて私のお仕事です。
正直、社会保険の制度説明は、私の勤務先の労務担当がしてくれるだろうと思っていたのですが…。どうやら事務手続き以外はスコープ外(笑)のようです。
とは言え、結果から見ると、私が対応するのが正解でした。
今回、双方向型の個別面談を設定し、丁寧なフォロー体制を敷いたのには理由があります。支援先の社長から制度説明を依頼された際に「社保加入で給与の手取りが減ると、離職を誘発するのではないか?すごく心配なんだけど、自分から直接聞くのは怖い( ;∀;)」という言葉に表れていない意図を読み取ったからです。
そして結果はどうだったか。個々人の理解度に合わせて丁寧に説明したことで、従業員から企業への忠誠心が確実に向上し、離職懸念を払拭できました。手取り減少を補うための給与アップなど、追加コストを支払うことなしに、です。
「従業員の安心ために、会社が金銭負担をしてまで社保加入を勧めてくれていることに、むしろ感謝している。」「手取りは少し減るけれど、従業員のことをここまで考えてくれているこの会社で、これから先も働き続けたい。手取り減少は離職のきっかけにはならない。」これがリアルな反応でした。
もし労務担当者に任せていたら、社保加入のお知らせを紙一枚で渡して終了。手取りが減るという分かりやすいデメリットに目を奪われて、従業員のモチベーション低下による離職を誘発していたでしょう。
社長に面談結果をフィードバックしたところ、私が社長の意図を汲み取って動いたことで好ましい結果が出た、という事実を社長も認識してくれていることが分かりました。
こういう人と働くと、自然と仕事が楽しくなります。
まぁ私の勤務先のコンサル連中からは「スコープ外の無駄な仕事ばっかりするな!」と苦言を呈されることが目に見えていますが(苦笑)
証券会社時代にFP資格を取りましたが、金融業界を離れた今になって社会保険の説明をすることになるとは想像していなかったですね(*´∀`*)
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