トリオ展に行ってきました
昨日、大阪中之島美術館で開催中の「トリオ展」を見に行ってきました!
展覧会について
この展覧会は、パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、中之島美術館の3館のコレクションの中から、共通点のある作品でトリオ(3点1組)をつくって展示する、というものです。トリオは全部で34つありました。
ヴィクトル・ブローネル作『ペレル通り2番地2の出会い』
中でもわたしが一番興味をもったのは、宣伝ポスターにもなっていた「現実と非現実のあわい」というトリオでした。
そして、3作品の中でもブローネルの『ペレル通り2番地2の出会い』は目を引きました。
作品解説によると、右側の白い生き物は、「コングロメロス」といい、ブローネルのオリジナルだそうです。
アウトサイダーアートとの共通点
ところで、先月、ドイツのハイデルベルクに行ったとき、精神疾患をもつ人たちによる作品を展示するプリンツホルン•ミュージアムを訪れました。
そのときに見たある彫刻作品と、ブローネルの絵の白い生物は、どこか似ています。
どちらも、丸い頭部から手や足が直接出ていたり、男性の体と女性の体が融合した姿をしていたりします。
夢や無意識を描いた作品には、そういった共通特徴があるのかもしれません。
当たり前を疑う
わたしは、こういったスタンダードではない人体のあり方を見ると、わたしや多くの人の体のカタチが「当たり前」ではないんだなと思います。
この、今まで当たり前だったことが疑わしくなる感覚が好きです。
わたしがこうした作品に魅かれる大きな理由です。
思いがけず、キリコのマヌカンにも会えました。