【平和祈念展示資料館 -帰還者たちの記憶ミュージアム-】に行った話
11月4日、東京都庁そばの新宿住友ビル1階で「Mrs & Mr of the Year 2024」決勝大会が開かれ華やかな雰囲気の中、オフィス用エレベーターで33階に上がるとひっそりとありました。
京都府の「舞鶴引揚記念館」は立派な公園内にあり昭和20年(1945年)10月7日に引き揚げ第一船「雲仙丸」が入港後、計66万人が帰ってきた埠頭跡が見える。冬は極寒のシベリアや旧ソ連内の強制労働所に戦後満州から連れて行かれた抑留者が帰国者後、最初に食べ物や宿泊場所でもてなした資料や展示の規模がすごかった。
一方新宿の展示は温かい食事を思い出しながら作った木製スプーンや、触わって良い千人針、演歌歌手だった三波春夫の抑留体験のパネル、少ないパンを班内で平等に切り分けた方法、抑留者を返せと世論が動き出したいきさつ、解放時に日本でも必要だろうとソ連兵から飯盒を持って帰れと言われたエピソードなど、リアルに感じられてしまって始終涙が出そうに。
日本人より早い時期から抑留されたリトアニアの人と日本人収容者の交流があったという特別展エリアも知らないことだらけでした。
2018年に総務省委託による運営でリニューアルオープンし入場無料。新宿西口に行くことがあればぜひ思い出してもらえたら嬉しいです。
4年間のシベリア抑留を体験した母方の祖父は生前、終戦記念日の頃特集番組で流れる戦争フィルムをじっと見ながら「たくさんの仲間が亡くなったんだよ」とだけぽつり。大分に戻り農家に婿入りしてから当時珍しかったキャベツ作りを成功させて地域で慕われて平和に暮らした戦後。具体的にシベリアのどこにいたのか尋ねられるような雰囲気で無かったけど、生前もっと話を聞いてみたかったとつくづく思う。
戦後79年、戦時中の体験をした世代が減っていく中、肌で感じた終戦間近の暮らしを数々の絵にしているBig市川さんのお母さまである晴代さん。
優雅で若い見た目に一瞬戦前生まれということを忘れてしまいました。
11/10(日)、当日でも参加可能なのでお近くの方、明るい親子に会いに行ってみてください♪
場所: 文京シビックホール B1F 多目的室
東京都文京区春日1-16-21
事前申込は
peace.s.kantou@gmail.com
または
https://mail-to.link/m9/180d4ug
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?