アクネ菌を知るvol.2

2021年7月25日 20:56

ニキビ博士・片柳です。

前回、ニキビの原因菌であるアクネ菌vol.1でアクネ菌について詳しく書きました。

本日はその続きで、具体的なアクネ菌を増やさない方法を書きます。

💎洗顔しすぎない
洗顔のしすぎは善玉菌を減らします。洗顔料を使って洗顔をするとサッパリとして気持ちがいいですね。ところが善玉菌（表皮ブドウ球菌）は皮脂や汗、角質をエサとしています。洗顔のし過ぎはこれらのエサを過剰に取りすぎてしまうばかりでなく、洗顔料に含まれる界面活性剤や防腐剤などの成分によって善玉菌が殺菌されてしまいます。洗顔のし過ぎは肌の表面に存在している善玉菌を減らしてしまい、逆に肌のトラブルを招く可能性があるのです。

💎洗顔後、早めに弱酸性に戻すスキンケアをする
洗顔をすると、皮膚表面の細菌も洗い流され、一旦肌がアルカリ性に傾きます。アルカリ性の状態は悪玉菌にとっては住み心地が良い＝悪玉菌が増えます。
洗顔によってアルカリ性に傾いた肌は、時間をかけて弱酸性に戻ろうとします。これをアルカリ中和能と言います。また、通常、約３時間で皮膚はもとの弱酸性に戻ってきますが、アトピー性皮膚炎などの過敏な炎症体質、ニキビ、湿疹、何度も洗浄を繰り返している方の肌はアルカリ中和能が低下してしまい、回復時間は通常の人の2倍近くかかると言われます。そして、最も重要なのは、その弱酸性に戻る過程でｐH６～８前後（弱アルカリ性）を通ります。その状態がアクネ菌や黄色ブドウ球菌などが最も繁殖しやすい環境になります。そこで、早くｐH６～８前後を通過させてるためにも、洗顔後早めに酸性（pH5前後）の化粧水等を使うことをオススメします。

💎スキンケアに「アルコール」は使わない
アルコールは善玉菌を減らします。だから、使わないことに越したことはありません。

💎適度に汗をかく
汗は善玉菌を増やします。皮膚常在菌は「汗」が大好きで、皮脂や汗をエサにして、酸を出します。この酸性の産出物が、汗や皮脂と混ざって、皮膚はしっとりとします。そのとき、皮膚は健康な肌の状態である弱酸性を保ちます。汗は表皮ブドウ球菌の栄養になるほか、病原菌を退治する抗菌ペプチドにより表皮ブドウ球菌の働きを助けるため、普段汗をかくことは好ましいことです。でもそれをそのままにしておくと汚れがついたり、酸化して悪玉菌のエサになるので、適度な汗をかいたら清潔なタオルで軽く吹いてくださいね。

💎機能破壊しないよう気をつける
バリア機能が破壊されると、肌はアルカリ性に傾き、悪玉菌が増えやすくなります。バリア機能の破壊の代表的な原因に、紫外線や合成成分でのお手入れがあります。まず、皮膚常在菌は「紫外線」に弱いです。紫外線は皮膚の細胞に悪い・皮膚ガンを誘発する原因になる、とはよく言われていますが、実は、皮膚の健康を司る常在菌までも遠ざけてしまいます。だからといって、UVカット化粧品や、紫外線対策クリームなど刺激性の強い化学物質もバリア機能の破壊に繋がります。

💎メイク用パフやスポンジ、肌に触れるものは清潔に。
悪玉菌（黄色ぶどう球菌）は実はいたるところにいます。ドアノブ、リモコン、電車のつり革など、人の手が触れるところには特に多いです。そこから、人の肌にも付着しますが、数が多くなければ（増殖しなければ）問題は引き起こしません。ただ、特に直接肌に触れるものは定期的に洗浄するなどして、清潔に保つことが過度な悪玉菌増殖を防ぐことに繋がります。

💎日和見菌（アクネ菌）を増やさない
毛穴を詰まらせないための方法4つ
②-1洗顔の仕方・使うもの（油性❌）に気をつける
 ②-2スキンケアに油性タイプは使わない
 2-③ターンオーバー促進させる
 ２-⑤毛穴を詰まらせない・紫外線について

💎皮脂増やさないための方法５つ
1-①ホルモンバランスを整えよう！
1-②ニキビがあるのに乾燥する？！乾燥ニキビの謎
 1-③洗顔方法ーその方法で本当に大丈夫ですか？
1-④ビタミン補給
 1-⑤自律神経を整えよう！

以前、腸内環境の「菌」について書きましたが、
肌の常在菌事情も色々ありますね。

結論はいつも「バランス」です。

本日は以上です。

お読みいただきありがとうございました。

ニキビ改善をされたい方のための”ニキビの治し方をまとめたページ”もありますのでそちらもご覧ください⏬