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皮脂と皮脂線

ニキビ博士・片柳です

本日は、ニキビの原因である”皮脂”について詳しく解説していきます。

まずは皮脂とは?
皮膚の生理機能の分泌排泄作用によって皮脂腺から分泌されている液体です。

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分泌された皮脂は、毛穴に沿って皮膚表面に排泄され、皮膚と毛の表面に薄い油の膜を作って、下記のような作用を持つ。

✅皮膚の乾燥を防いで軟らかくする
✅滑らかにする
✅有害物質の体内への侵入を防ぐ
✅体内からの水分蒸発も防ぐ


また、皮脂の分泌は、男女ともに「男性ホルモン」の作用と感情中枢の支配を受けています。
肌表面で汗と皮脂が混ざり合って(乳化して)作った膜を皮脂膜(酸性保護膜)と言います。

皮脂膜は、水分蒸発も防いでいますし、過剰な水分が皮膚に侵入するのを防いでいます。そのため、この天然の保護膜がなんらかの形で取り除かれてしまったら、皮膚を保護する機能は失われてしまいます。

当然ですが、保護膜がなくなった肌の状態は、細胞が乾き、かさかさになったり、ヒビ割れしやすくなります。

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まとめ
皮脂には
✔️皮膚表面にツヤをつくる
✔️汗と混ざり合って膜をつくり肌を守る
役割がある。


では皮脂腺とは?

皮脂腺は、皮脂を分泌する器官で、真皮層にあり、毛穴に開口しています

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皮脂腺が直接肌表面に開口していることはなく、必ず毛穴に開口しているため、皮脂分泌過剰になると、皮脂は毛穴に詰まりやすくなるのです真顔だからニキビは毛穴にできます。


皮脂腺は全身にくまなく分布されていて、特に多いのが皮下脂肪の少ない場所、顔面、特に鼻、額等の顔のTゾーンと言われる場所。また、頭や胸、背中も挙げられます。
これらの場所には皮下脂肪が少ないため、寒さに対する抵抗が少ない特徴があります。皮膚の表面に皮脂を多く分泌して、この皮脂の保護作用を利用します。


ちなみに、皮脂腺は手のひらと足底にはありません。

皮脂孔は、一平方㎝に約10個あり、一番多いのは額、皮脂の1日に分泌する量は平均2gくらいです。


ニキビには大敵に見える皮脂ですが、
実はとても重要な役割があると分かりましたね。

ただ、過剰に分泌された皮脂はニキビの原因です。

取りすぎず、過剰分泌させず、
適度な皮脂分泌で、ツヤのある保護機能の高い皮脂が分泌されるといいということです。


本日はここまで。
お読みいただきありがとうございました

ニキビ博士・片柳ちひろ
顧問医師提携クリニカルサロンミュー代表
INFA国際ライセンスゴールドマスター取得
スキンフィットネスカウンセラー取得
2019年に世界へ伝えたいエステティシャン20人にも選ばれる。

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