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私を知るためのチューニング

自分が思う自分と他人が思っている自分は全然違う。大人になった今なら「そりゃそう」と思えるが、昔は驚いていた。

一番最初の記憶は高校生の頃。私は自分のことを良くも悪くも常識人だと思っていた。ルールは守るし、人道外れたこともしないようにしている。つまらないような気もするがはっちゃけたいわけではない、と自分では思っていた。

ある日、友人数人と話をしていたとき。どういう流れか忘れてしまったが、とある友人から「変わっているよね」と言われた。いやいやいや、私は良くも悪くも常識人だし、と返していたが、最終的にその場にいた全員から「変わっている」という評価をもらった。

ちなみにではあるが、友人たちは意地悪な気持ちや差別感情から言ったわけではない。今も仲の良い友人たちだ。

元々、高校を卒業したら専門学校に進学しようと思っていた。しかし高校3年生の頃の担任の先生に助言をもらい、最終的には大学に進学した。

大学に進学したことで、自分が知らなかった世界にこれたことにとても感謝していた。そのため、就職するときに先生に感謝の手紙を送った。

返信が来た。その中に「chihiroは本当に頑固で……」と書かれていた。自分のことを頑固だと思ったことはなかったが、よくよく考えてみると先生が言ったことに納得できないとあからさまに態度に出ていたかもしれない。返信でもらったハガキにはびっしりとメッセージが書かれていたが、覚えているのはそこだけだ。

自分が思う自分と他人が思っている自分は全然違う。それはそうだし、悪いことではない。しかし、知ることは重要なのだと思う。

他人から見た自分を知ることで、自分の行動を振り返り、自分の新しい一面に気づくことができる。「頑固」というワードは自分だけでは生まれなかった。

もし他人に悪影響を与えるような行動だったら控えた方がいい。自分の意図とは反した伝わり方をしていることだってある。

「自分が思う自分」と「他人が思う自分」は違うもの。だからこそ時々チューニングしてみるのも大切なのかもしれない。


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