働き始める
卒業後、すぐに就職した私は地元の小さな小さな会社で働いていた。
接客対応などをしながら、メインは秘書の仕事だった。
仕事は忙しく薄給だったが、仕事柄、色々な会社の偉い人や普段会えないような高貴な仕事をしている人にも出会えたので刺激的でやりがいのある日々を送っていた。
だがここでも一難あるのである。
それは、社長のセクハラ。
入社初日におでこにキスをされてから、
「あ、やばいココで働きたくない。」とは思ったものの、まだ18歳の私はなんの知恵も勇気もなく「すぐに辞める」という決断がてきなかった。
また、それを後押しする「約束」もあった。
高校生の間ずっと働いてたアルバイト先の社員さんに、「就職しても最低3年は頑張るんだよ」そう言われたことを、私は律儀に守ろうとしていた。
最終的には約束を守りきり、セクハラとブラックな働き方に耐えた3年ちょっとを送った。