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白痴

あのね、わたし、今とても辛いんだ。孤独なの、どうしたらいいかな。理由もわからないし、頭も痛いし、課題も終わってないし、明日の小テストの勉強だって何もしてない。それなのにどうしてか、3%しか充電のない学校用のiPadでこんな文章を打ってる、ピコンさんのファーレンを大音量で溺れるように聴いている、頭痛薬を飲まずに軽い自傷を繰り返している。

よくわからないの、わからないけど辛いの、どうして、どうしてかな。ごめんね、本当は大切な貴方に、こんな文章を読ませる気なんてなかった。画面の向こうの顔も知らない愛する貴方に、こんな言葉を聞かせる気なんてなかった。ごめんなさい、ごめんなさい。あぁどうしよう、部屋の電気が眩しい、瞼が熱くて涙が滲む。誰も見てないよね、誰も見てないから、そのまま泣き続けることにするね。

僕、ずっと何かに騙されていたみたい。情けなくて仕方なくてさ、ずっとずっと夜を見てるんだ。沈んで消えたはずのいつかの思いがぐるぐるしてて、全部を吐き出してしまいたくなる、全てを破壊したい衝動に襲われる、僕はどうしてこんなに辛いんだろう。きっと全部全部、他でもない自分のせいなのに。多動すぎて迷惑をかけて、一人で全部やろうとして。他人の普通がわからなくて、届けたくても空回りばっかりして。未来の自分に期待をしていた、全て死ねば終わるんだからと思っていた、自分にも自殺する勇気くらいあると信じていた、眼前の現実から目を逸らし続けた、その結果が僕だ。

私は何がしたかった?僕はどうして生きようとした?あたしはなんで夢を見たんだろう。僕はあたしも私もわかんないよ、全員嫌いでぶっ殺したいよ、脈打つ首筋が気持ち悪い、汚れた空気で満ちた肺と心象が爛れていく。

ねぇ、生きる意味って何だと思う?貴方は何て言うかな。自分で探せって?そんなの考えるだけ無駄だって?そうかもしれない、聞いたあたしが馬鹿だった。じゃあその代わりに、どうやったら幸せに死ねるかを教えて。あたしの淀んだ瞳を見つめて、頬を叩いて死ねよと言って。お前なんて生きる価値がないって大声で叫んで。面と向かってそう言われたら、悔いなくはやく逝けるかな。

僕、どうしようもない白痴だからさ。生きる意味なんてない人間だからさ。こんな文章を打ってると、どうしてだか落ち着く心がある。

この世界にさよならなんて言わなくて済むように、生きた証を全て消し去ってしまえるように。あぁ僕は弱い人、あぁ僕は悪い人、あぁ僕は最低な人間。自分の心を虐めて虐めて、手に入れられるものは何だろう。本当の心を引き裂いて、不細工な本音に蓋をした。

布団の中で陰鬱と共に越える夜は何度目だろう。どうしようもない自己嫌悪を抱えて、やって来る朝の光を殺したくなる。もう、全部とお別れをしてしまおうか。全部とばいばいして、青い青い空に溶けようか。

そういえば、投稿が翌日になっちゃった。本当にごめんね、こんな意味のわからない文章なんて読ませて。


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