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誰かにとっての一番になる前に

こんばんは、もう神無月ですね。
最近は小説を書かず、noteばかり更新している気がします。

(ごめんなさい、今日も暗い話になります)

大切にしたい人も大好きな人もいて、だからその人にとっての一番になりたいと願っていました。

誰かにとっての特別になりたい。必要とされたい。そう思って、人との関わりを少し増やした時がありました。でも、何人もの友達の話を聞いているうちに、なんだか後ろめたくなってきてしまったんです。何人もの友達を作って、言葉をかけて寄り添って。馬鹿みたいな偽善者だなって、そう思いました。それは駄目、誠実じゃない。私が薄情だったんだと思います。

本当はみんなのこと大切にしたかったのに。みんなのこと大好きだったけど。みんなに手を差し伸べたいと思っちゃう。こんなこと言えるような地位も人格もないけど、そう思ってしまったんです。ごめんね、誰彼構わず救おうとしちゃって。



SNSで、誰かの神様になろうとするのはもう辞めたいです。


鍵のかかったアカウントで、消えたいという四文字だけで繋がった人たち。既知であったとはいえ、辛いのは自分だけではないみたいでした。みんなもがいてて、みんな苦しんでいました。人には人の地獄があるのに、無力な自分が救いたいなんて思ったこと自体が、全部傲慢だったのかもしれません。

それなのに自分の、誰かにとっての一番になりたいという気持ちは消えませんでした。だけど今は、それが怖い。依存して依存されて、どちらかが壊れた時に支え合う関係は理想的かもしれないけれど、もし失ってしまったら、とか考えてしまうから。いちいちこんなことを考えている奴に幸せはやって来ないし、気がついた時には周りに誰もいなくて、孤独な最期を迎えるんだろうと思うけれど。

やっぱり自分は誰かにとっての一番になんてなれないし、なってはいけない存在なんだと思います。だって私は、きっとすぐに貴方を傷つけてしまうから。自分のことに精一杯だから、大切な貴方のことを大切にできない。交わした約束も忘れないし貴方のことも大好きだけど、それでもやっぱり怖い。

だから私は、ずっとひとりでいます。死ぬときはひとりで死ぬことにします。中途半端に人の特別になりたいと願う私には、一生孤独が似合うから。誰かにとっての一番になる前に、誰にも泣かれないように。ひっそりと、静かに向こうにいくことにします。


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