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【レポート】第5回ちはやふる小倉山杯@京都会場

こんにちは。
ちはやふる基金スタッフです。

2024年2月18日(日)「第5回ちはやふる小倉山杯」が開催され、熱気を帯びたまま無事に閉会することができました。

出場選手のみなさま、ご観戦いただいたみなさま、そして運営スタッフみなさま、本大会に関わる全ての方々のおかげです。この場をお借りして御礼申し上げます。

私は京都会場で大会を見守らせていただきましたが、まだ興奮から覚めません!
この熱が冷めないうちに、今回は京都会場のレポートをお届けいたします。

少しでも雰囲気をお伝えできれば幸いです。


京都の観戦席は選べる2タイプ

京都会場は2つの観戦スタイルがありました。

その一つが競技席。その名の通り、実際の競技会場内で観戦する席で、トップ選手と同じ空気を吸いながら試合を楽しめます。

1回戦のチケットをお持ちの方は開会式、3回戦をお持ちの方は閉会式をもれなくセットでご覧いただけました。

❶競技席ってどんな感じ?

【チラ見せ】開会式前は何してる?

チケットをお持ちの方の入場がスタートする前。会場内では何が行われているのでしょうか?チラッとお見せします。

実は選手の集合時間はお客さまよりも随分と早いのです。なぜかというと、協賛企業の方々との記念撮影があるから。一足先に選手のみなさんが会場入り、パシャリと撮影をしていました。

色とりどりの袴を召した選手たち。横に並ぶとより一層カラフルで華やかです。

協賛企業さまと記念撮影。

写真撮影の後は、読手さんがリハーサル。声の響きなどを確認しているのでしょうか。朝から芯の通ったお声、さすが読手さんですね。

読手さんリハーサル中。

その横では中継の打ち合わせや機材の調整が行われていました。開会式に向けて、だんだんと緊張感が作られていくのを肌で感じました。

競技戦エリアにシールで目印をつけます。

観る側も緊張する開会式

お客さまが順番に入場して定刻に。いよいよ「第5回ちはやふる小倉山杯」が開幕です。

中継スタッフのカウントダウン、司会者の合図とともに選手入場。かるたファンの拍手を浴びて畳に上がる選手たち。一般大会にはない独特な雰囲気に、少し緊張している様子でした。

開会式のようすもYouTubeで生配信されました。中継スタッフの動きなどからライブ感を感じ、私も思わず緊張してしまいました。

【贅沢】トップ選手のデモが撮り放題

試合の前にはデモンストレーションがあります。計7回、各選手が代わりばんこに札を払います。この間、お客さまは自由に撮影OK!トップ選手の払いを一気に8名分、目に焼き付けられるのは贅沢ですよね。

みなさん、手を伸ばしたり、背伸びをしたり、かがんだり。お目当ての選手の払いをカメラに納めようと必死な様子でした。中には全選手の払い写真のコンプリートを目指して、移動して撮影している方もいました。

これは1回戦を競技会場で楽しむ方の特典ですね!

一流の払いに思わず見惚れてしまいました。

いざ試合。「は、速すぎる…!」

これは実際に試合を観戦された方(競技かるたファン)のご感想です。競技かるたを画面越しで観たことはあったそうですが、リアルで見るのは初めてとのこと。お友だちに誘われて足を運んでくださいました。

動画ではこの速さはわからない!想像以上でびっくりしました!

0.1秒の世界で戦っている選手たち。私も競技席で観戦しましたが、選手が払うたびにビクッ。ため息が出るほどの速さで身体に衝撃が走りました。払飛ばされた札が観戦席の下にもぐりこむシーンも。トップ選手が戦っている世界線を実感できました。

まるでオペラを観ているよう…

読手にもご注目。タイトル戦ということで、読手だって一流「専任読手」という競技かるた界最高クラスの読手による読みを体感できます。

声量や声の響き方は、競技席からでしか味わえません。はじめてリアル観戦をする方は、その迫力ある声に驚かれるのではないでしょうか。例えが適切かどうかはわかりませんが、まるでオペラを観にきているかのような気分になりました。

目からだけでなく、耳からも競技かるたを体感できる競技席。まだ挑戦したことがない方は、ぜひ一度座っていただきたいなと思います。

出場選手のプロフィールパネル。

❷パブリックビューイング席ってどんな感じ?

京都会場の観戦席のもう一つのスタイルがパブリックビューイング席。モニターに試合の映像を映しながら、司会者・解説者付きで試合を観戦するスタイルです。

なんとおしゃべりOKで、お菓子を食べたりドリンクを飲みながらワイワイ楽しめる空間です。

【初心者にやさしい】観客を巻き込む解説

司会者・解説者は豪華メンバー!元クイーンや競技かるた界の有名人(?)が担当されていました。観戦されている方に質問を投げかけながら、初心者にもわかりやすい解説。だんだん場がほぐれてあたたかくなっていきました。

ダディベアとスノー丸と一緒に来てくれました。

【大盛況】2回戦からは選手が!

2回戦からは1回戦で惜しくも敗れてしまった選手が駆けつけてくれました。選手の前には長蛇のサイン列。みなさんファイルや色紙、Tシャツなど、思い思いのものにサインを書いてもらっていました。

もちろん、選手との写真撮影もOK!和装で来場される方もいらっしゃって、とても華やかでした。

サインの行列に神対応する堀本準名人。女の子の袴もかわいいですね。

競技かるたは袴を着て試合をするイメージがありますが、一般大会や練習ではTシャツ+ジャージで取ることがほとんど。実はあまり和装をする機会がないんですね(ちはやふる小倉山杯といったタイトル戦では、和装着用が義務の場合が多いです)。

でも、「着物を着たい!」というかるたファンは意外と多く、和装に憧れて競技かるたを始める人もいらっしゃいます。

そうした方が和装でおしゃれをして観戦を楽しめるのも、ちはやふる小倉山杯ならではだなあと感じました。

会場で見かけた親子。おそろいコーデが素敵!

試合が始まると、みなさんモニターに釘付け。選手から飛び出る辛口コメントや本音トークに会場に笑いが起こることもしばしば。ここだけのお話がたくさん飛び出しました。オフレコなのでここではお話しできないのが残念です。

試合が終わると「やったあ!」と喜んでいる方や「あ〜」と残念がっている方もいました。推しの選手が勝ったのでしょうか、ハイタッチで無邪気にはしゃぐ子どもの姿が印象に残っています。

【大好評】ドリンク&お菓子はご自由に

席の後ろにはフリードリンク&お菓子コーナーがあり、試合を見ながら自由に飲食ができました。

試合を取るのもそうですが、見る方だってエネルギーを使うのが競技かるた。みなさんお好きなタイミングで席を立って、腹ごしらえしていました。飲食しながら観戦すると会話も弾みますよね!

昨年よりもお菓子のバリエーションが増えました♪

最終結果|川瀬名人が初優勝

そんな第5回ちはやふる小倉山杯は、4回目の出場となる川瀬将義名人(三島せせらぎ会)が初優勝。小倉山杯史上はじめて男性選手が優勝扇を手にしました。おめでとうございます!

最終結果は以下の通りです。

【優勝】
川瀬将義 名人 (三島せせらぎ会)
【準優勝】
山添百合 準クイーン (京都小倉かるた会)
【3位】
自見壮二朗 七段 (九州大学かるた会)
【4位】
原あかり 五段(大津あきのた会)

1回戦から運命戦が見られた第5回大会。2回戦でも運命戦がありました。どちらが勝つかはほんの僅かな差でしかなく、本当にトップofトップの戦いを観られていることを思い知らされましたし、目の前で勝負が決まる瞬間に居合わせるという貴重な経験に痺れました。また、競技かるた界最高峰の取りを見させていただいていたんだなあと実感しました。

閉会式の後には再び観戦された方からのお写真・サインの列が!やはりトップ選手は人気者ですね。試合を終えて肩の荷が降りたのか、選手たちは開会式の時よりもリラックスした表情でした。

みなさん、会場から退場する雰囲気にはなかなかならず、俗にいう「わちゃわちゃタイム」がしばらく続いていました。改めて大会の盛り上がりを感じたワンシーンでした。


閉会式後の記念撮影。

いかがでしたか?「第5回ちはやふる小倉山杯」の雰囲気を味わうことができましたでしょうか?

全日本かるた協会のYouTubeチャンネルには、試合のアーカイブ映像が残っております。解説付きの試合もございますので、ぜひご覧ください。

当日、会場に足を運んでいただいたみなさま、ご観戦いただきありがとうございました。感想・意見などございましたら、SNSでシェアしていただけますと幸いです。いただいたコメントを参考にしながら、さらに魅力的な大会を作っていきたいと思っております。

今後とも、ちはやふる基金をどうぞよろしくお願いいたします。

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